くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「天馬のように走れ」那須田稔

2009-06-14 05:26:39 | YA・児童書
読書感想文課題図書が、本屋に並ぶ季節になりました。今年のも、一応読みましたが、とりあえず地区審査が終わるまで心に秘めておきたいと思います。
去年書いた「天馬のように走れ」の評を発見したので今日はこれで。


前年の課題図書「ピーターという名の狼」を読んで、那須田 淳が好きになった。「ハローによろしく」や「一億百万光年先に住むウサギ」「ボルピィ物語」、みんなとてもおもしろい。長いけどね。読む愉しみを感じさせるサイドエピソードも秀逸。
で、この本「天馬のように走れ」の筆者那須田稔は、彼のお父上なのだそうだ。今年の読書感想文コンクール課題図書として、本屋に平積みになっていた。
とりあえず、図書館にも複本で入っていたので借りてみる。
うーん……。
わたし、これで感想文を書けと言われても、きっと困ると思うなー。伝記? 小説? 読み終わって感じることは、主人公に全く挫折がない話だということ。「栴檀は双葉より芳し」と言われ、幼少期から県内の学校をまわって書を教え、天皇にも褒められる天才。大人になって戦争はあったものの当時は誰もが体験したことだし。ひたすら書道三昧。夢は追い続けるべきだってこと? 確かに夢は大事だけど、環境がこれほと整えば、もうその道まっしぐらでしょ。あぁ、こんな感想しか思いつかないわたしは心がダークなんでせうか。
それよりもいちばん気になったのは、119ページに「席」を置くだけでいいと書いてあること。どう考えても「籍」だと思う!



ということで、ちょっと残念でした。伝記風の読みものはとくに波風もなく、読みにくい気がします。
読書感想文としては、自分も習字をやっているので主人公の生き方に共感したという人が多かったかな。
一年、早いですね。去年のこの時期は地震があって身辺が全く落ち着かず、ばたばたと過ぎていったものです。
あー、でも去年よりもゆとりがあるはずなのに、何だか仕事がすすみません。おかしいな。
とりあえず、課題図書でなければ多分わたしには縁のない本だったと思います。すみません、この本に例えば星五つつける人って、いるの?


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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-09-09 22:09:17
こんばんは。
嬉しいです。頑張って下さい。今日の朝は、「虎に翼」の第116回を見ました。
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