くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「あっちもこっちもこの世はもれなく」

2022-10-03 16:27:31 | YA・児童書
「あっちもこっちもこの世はもれなく」いとうみく

公太は小学4年生。
クラスで一番背が低いけど、バレーボール選手に憧れる。
長身の友人希来里が、チームで期待されているのが羨ましい。
しかし、希来里は騎手になりたかったと知って。
4年生で150㌢ある希来里。ジョッキーになるには、もう身体的に無理なことはわかっている。
自分のなりたいものに、身体が合わないのは辛いね……
「不公平さは、だれにでも公平にある」
平等に不公平。お互いが羨ましい。
公太、ジョッキーへの夢が出てくるのかな? と思ったけど。
そんなことで悩みが解決したりはしないよね。
何が好きなのか。
これから、2人はどんどん変化していくと思うけど、フィジカルが合わなくとも好きなものは大切にしてほしい。

この2人、高校バレーをテレビで見て、翌日街探検の班で一緒になり、それで盛り上がって友達になったそう!
「野球が好きとか、サッカーが好きっていうやつはクラスにたくさんいるけど、バレーボールに興味のあるやつはいなかったから、ぼくはめちゃくちゃコーフンした」

中盤、保健の先生が昔バスケ部で、小柄な自分は田臥選手の活躍に励まされたと語る場面があるけど。
こういうの、バレーでのエピソードが語れるようになるといいよね……。(身長低くてもバレーで活躍している選手は結構いるんですが、知名度となるとやっぱり低いかなぁ)

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