草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

北一輝の女性観は「婦人ハ家庭ノ光ニシテ人生ノ花ナリ」!

2021年02月16日 | 思想家

自民党のなかにも悪乗りする女性国会議員がいる。稲田朋美前幹事長代行らが昨日、二階俊博幹事長と党本部で面会し、党の要職や役員に女性議員を登用する緊急提言を申し入れた。東京オリンピック・パラリンピックの森喜朗会長が辞任したことを受けて、女性をもっと活用することを直談判したのである。何も女性を武器にしなくても、実力があれば頭角を現すのに、駄々をこねているのである▼若き日に与謝野鉄幹の明星派の影響下にあった北一輝は、女性を崇高な対象と見ていた。女性が男と同じような労働に服することに反対した。北は『日本改造法案大綱』においてそのことを明確に述べている。「婦人ハ家庭ノ光ニシテ人生ノ花ナリ。婦人ガ妻タリ母タル労働ノミトナラバ、夫タル労働者ノ品性ヲ向上セシメ、次代ノ国民タル子女ヲ益々優秀ナラシメ、各家庭ノ集合タル国家ハ百花爛漫春光駘蕩(たいとう)タルベシ」▼北は女性の社会的進出を嫌ったのではない。肉体を酷使する労働というよりも「音楽美術文藝教育學術」の分野での活躍を期待したのである。女性参政権に対して否定的であったのは「妻タリ母タル」女性が政争に巻き込まれるのを嫌ったからである。今の時代に北の意見が通用するとは思わないが、女性だからというのではなく、政治家としての資質を磨くべきではないだろうか。保守派であるのならば、なおさら肝に銘じるべきだと思うのだが。

コメント (1)
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