今日の「産経抄」に加勢するわけではないが、朝日新聞や毎日新聞などの安倍叩きは目に余るものがある。赤旗以下の記事を連日掲載するばかりか、それを系列のテレビ局まで動員して騒ぎ立てている。上司が部下に発破をかけているというのだから、最悪である。まともな記者もいるだろうから、ついつい同情をしてしまう▼閉ざされた言論空間でしか仕事ができないのであれば、もはやジャーナリストではないからだ。朝日新聞が好んで使う「平和」とかいう言葉も、憲法9条を擁護することとセットとなっており、多義性が失われている▼坂本多加雄が『日本近代精神史論』で指摘していたごとく「我が国で『思想』とされるものは、往々にして、よそで既に完成され、それゆえ出来合いの『権威』をもってわれわれに臨む『コード』の体系に過ぎない」のであり、「こうした『思想』に身を委ねる時、『言葉』は、『意味』の創造性を奪われた涸びた存在と化す」のである▼坂本が主張するように、イデオロギー一辺倒の「涸びた」言説に振り回されるのではなく、私たち自身が言葉が担う歴史に目を向け、「匿名の無名の人々」の「諸体験の複合的な連関の総体」としての「言葉」を掘り当てなければならない。それが結果的に朝日新聞や毎日新聞などを言論界から退場させることになるわけだから。
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