安倍首相は勘違いしているようだ。マスコミから攻撃されたならば反撃すればいいだけだ。あくまでもマスコミは倒閣を狙っているのだから、甘い顔をすべきではないのである。今日発足する改造内閣で外務大臣に河野太郎、総務大臣に野田聖子を起用することがほぼ固まった▼石破茂と同一行動をとらせないためも、反主流派に鞍替えしかねない河野と野田を閣内に封じるという高等戦術なのだろうが、あまりにも危なっかしい。獅子身中の虫になりかねないからだ。内閣支持率の急落に慌てて、ことを仕損じてはならないのである。大義名分を掲げ保守派が結束して強行突破すれば、世論は必ず動くのである▼マキャヴェリは「愛されるよりも恐れられるほうがはるかに安全である」(『君主論』・池田廉訳)と書いている。人間に対しての不信感がマキャヴェリにはあるからだ。「がんらい人は邪悪であるから、たんに恩義の絆でつながれている愛情などは、自分の利害がからむ機会が起きれば、すぐにでも断ち切ってしまうものだからである」。「恐れられるほうが」よいのである。「恐れている者にたいしては、処刑の恐怖でしっかりと縛られているので、けっして見殺しにしない」からである▼安倍首相は国民に愛される必要などないのである。恐れられる存在となって、やるべきことを断行すればいいのであり、正攻法でいくべきなのである。
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