草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

感受性のあるなしが保守派と小沢擁護派の違い

2011年01月25日 | 思想家

 ネットの世界では今なお保守派が主流であるが、小沢一郎を擁護するブログが目立つようになってきた。あまりにもこじつけの議論で、読むに耐えないものばかりとはいえ、そこに共通しているのは、恥の欠如というか、倫理観のなさである。保守派以上に学歴があるインテリで、世の中を蔑んでおり、自惚れは人一倍である。ハンナ・アレントは『責任と判断』(中山元訳)のなかで、そうしたインテリについて言及している。「第三帝国の殺人者たちのことを思いだしていただきたいのです。彼らは非難の余地のない家庭生活を送っていただけでなく、余暇にはヘルダーリンの詩を読み、バッハの音楽に耳を傾けるのを好んでいました。そして、ほかの誰にも劣らず、知識人にも犯罪を犯す傾向がそなわっていることを証明したかのようでした。でも、知的な能力よりも感受性のほうが、人生においていわゆる高貴な事柄を感じる能力のほうが、大切なのではないでしょうか」と書いていたからだ。さらに、ハンナ・アレントは「道徳的な健全性を失った場合には、才能も失われるのです」と付け加えるのも忘れなかった。私から言わせれば、それは日本人としての「道徳的な健全性」ではないかと思う。根無し草になってしまった一部のインテリは、あまりにも自虐的になっているのではないか。  

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2 コメント

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Unknown (行く稲)
2011-01-25 10:34:38
劉暁波氏が指摘したように全体主義国家用の中国知識人が存在する。

ナチスにもまた国家社会主義用インテリ。

日本もまた取り巻き型インテリが、自らの出世のために、高学歴を利用しているならば、いずれは正当性を失う。
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Unknown (行く稲)
2011-01-25 11:50:31
政府は24日、国民一人一人に番号を割り振り、所得の把握や社会保障分野での活用を目指す「税と社会保障の共通番号制度」について、利用開始時期を15年1月にする検討に入った。今月末に決定する番号制度の基本方針に明記する方向。

・・・人の財布の中身を勘定するこの無神経さが感受性のなさ。
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