草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

国家を幻影と考える石原慎太郎の無節操無責任を嗤う!

2012年11月13日 | 思想家

 主義主張を前面に押し出すのが政党名であるべきなのに、石原新党の名称は「太陽の党」になりそうだとか。石原慎太郎が昭和31年に『太陽の季節』で芥川賞を獲得したこともあり、それにかこつけたのだろう。石原が真に戦後体制を打破するつもりがあるのならば「憲法改正党」「改憲党」とかにすべきではないだろうか。昔の小説名を引っ張り出すのではなく、未来に向かってどう前進するかが問われているのである。尖閣諸島をめぐって中共による挑発行為が連日続いているが、それに対抗するために「国防党」もありだろう。日本の政治が迷走しているのは、民主党であろうと、自民党であろうと、主義主張とは無関係に、選挙区事情が全てに優先している。衆議院議員になろうとしても、小選挙区から立候補するには、現職が所属する政党以外から出るしかないのだ。「小選挙区制ににすれば、より争点が明確になる」と喧伝していた政治学者は、一体今の状況をどう考えるのだろう。石原が日本維新の会やみんなの党と一緒にやっていけるとすれば、主義主張などどうでもいいからだろう。石原には『国家なる幻影』という評論集があるが、以前から私はその題名に抵抗があった。国家を幻影だと決めつければ、それを死守する意味などないからだ。天皇を中心とする国家を肯定せんがために、あえて死を選んだ三島由紀夫とは、そこが決定的に違うのである。


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