草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

三島由紀夫が待望したように最終的に日本を救うのは自衛隊だ!

2015年11月23日 | 思想家

今ほど楯の会の三島森田の義挙が見直されるべきときはない。憲法改正を実現するためには、現在の危機を逆に利用しなくてはならないからだ。三島由紀夫は「楯の会会員たりし諸君へ」との遺書のなかで「日本が堕落の淵に沈んでも、諸君こそは、武士の魂を学び、武士の錬成を受けた、最後の日本の若者である。諸君が理想を放棄するとき、日本は滅びるのだ」と訴えた。その文面は同志たる者にあてたものであるが、内容からしても共に立ち上がることを望んだ自衛隊への、切ない思いがこめられている気がしてならない。三島森田が自刃したのは昭和45年であった。敗戦から四半世紀しか経過しておらず、戦争に動員された若者たちも健在であった。大東亜戦争は昨日の出来事であった。遺族会や軍恩は全国的な組織を維持していた。クーデターは夢物語ではなかったのである。しかし、三島の市ヶ谷のバルコニーでの演説は、自衛隊員の怒号で打ち消されたのである。三島は今日の日本を予言していた。憲法改正は実現しておらず、国民世論は未だに目覚めていない。決定的な危機が訪れるようなことがあれば、三島が望んだように自衛隊による超法規的な行動もやむを得ないのである。「国家緊急権」の発動である。尾高朝雄も『法の究極にあるもの』において「法は適法の仕方によって作り出されるのを原則とはするが、適法ならざる仕方によって法が作られる場合も必ずしも稀ではない。適法でない仕方で作り出された方も、それが法としての効力を発揮するにいたれば、やはり法たることに変わりはないのである」と書いている。政治が無力化し、混乱の収拾がつかなくなれば、自衛隊は国民の楯とならなければならないのである。その勇気自衛隊になければ、日本は悲劇のどん底に突き落とされることになるだろう。

 

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