フジテレビの「新報道2001」に小沢一郎が出演して、言いたい放題であった。脱小沢を実行に移したからこそ、菅内閣の支持率も若干上向いてきたのに、ここで表舞台に出ようというのは、勘違いもはなはだしい。「老兵は去るのみ」であるわけだから、小沢の無駄な抵抗は、ただただみっともないだけだ。小沢の意見をたれ流しにするテレビ局も、テレビ局である。国会に出て説明もしないくせに、公共の電波をハイジャックして、ヘラヘラしゃべるというのが、許されて良いのだろうか。証人喚問と違って、何を言っても罰せられないのだから、気楽なものである。電波利権を握っていたのは、旧田中派であり、その流れを汲んでいる小沢の力は、一時は圧倒的だった。キー局が地方にネット局を開設するにあたっては、小沢の意向を無視できなかったはずだ。それだけに、民放のテレビ局関係者とのつながりは深かった。そうした背景があったからこそ、今回のようなことになったのだろう。しかし、強制起訴が間近な政治家が出てきて、今の日本の政治を論じるのだから、まったくの茶番である。キャスターも、小沢をヨイショしている始末で、ジャーナリスト失格である。どうせすぐに過去の人になるにしても、出演者が小沢一郎では、お笑い番組とどっこいどっこいである。
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