北京の天安門前での車の炎上を、中共はウイグル人によるテロと断定した。今後は少数民族への弾圧を強めることは確実だ。そこで死亡した3人以外にも5人の容疑者がいたとして、その身柄を拘束したといわれる。しかし、それは中共によるフレームアップの可能性もあり、すぐに信用するわけにはいかない。にもかかわらず、日本のマスコミは新華社などの報道をそのまま伝えるだけだ。独自の取材をまったく行っていない。これでは真相は闇に包まれたままである。中共の狙いは明確である。ウイグル人の分離独立を、イスラム過激派の支援を得ているかのように印象付け、アメリカなどの支持を取り付けたいのだろう。車内から「イスラム原理主義に関する記述が書き込まれた旗が見つかった」というのはあまりも出来過ぎている。中共は日本に排外主義が台頭したとキャンペーンを張っているが、自分たちのやっていることは民族虐殺ではないだろうか。日本のマスコミもマスコミである。間違ってもウイグル人とは伝えない。ウイグル族という言い方を採用している。中共の思う壺なのである。4年前に広東省の玩具工場でウイグル人が漢人に虐殺されて以来、当然のごとくウイグル人の抵抗は激しくなっている。新疆ウイグル自治区への報道陣の取材は許されず、銃口によってウイグル人を沈黙させ、逆らう者を容赦なく殺戮している。国際社会は一致して中共の暴挙に対して、抗議の声を上げるべきだろう。人権を無視する政治が許されてよいわけがないからだ。中共はそこまでする覇権国家であるのに、それでもなお「平和を愛する諸国民」の国と思いたがる日本人がいるのが不思議でならない。
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