草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

台湾の危機は日本にとっても他人事ではない

2024年05月25日 | 台湾有事
 台湾が香港のようになろうとしています。中国は台湾を囲むようにして軍事演習を行い、今後はそれが日常化するとみられます。そうなれば日本の命綱であるシーレインは、自由な航行が難しくなってしまいます。
 人民解放軍将校訓練マニュアルでは「台湾が中国本土と統一されれば、日本の海上交通路は中国の戦闘機や爆撃機の射程内に完全に入る…日本の経済活動と戦争能力は基本的に破壊される…封鎖は海上輸送の減少を引き起こし、日本列島内に飢饉を引き起こす可能性さえある」とまで書いています。
 外からの圧力と同時に台湾の立法院では、中国に気兼ねする野党が、立法院の機能を強化する立法院改革法案を提出しました。現状を維持したい頼聖徳総統を引きずりおろすための方便です。 
 これに与党の民進党が反発しており、民進党支持のデモ隊が立法院を取り囲んでいます。そんな悪法を成立させるわけにはいかないからです。
 台湾は香港と同じような運命を辿ろうとしています。自由アジアの砦である台湾が中国の支配下に入れば、次は日本です。すでに我が国は、政界、官界、マスコミが中国の影響下に入っています。ドミノ式に香港、台湾、日本というようなことになる以前に、我が国は国家として身構えなければなりません。
 冷戦の時代にバートランド・ラッセルが「Better Red than Dead(死よりも赤がまし)」という標語を掲げ、ソ連などの侵略にたいしては、降伏することを推奨しました。
 しかし、ウイグルやチベットなどで全体主義の権力のもとで喘いでいる人たちをみると、そんな主張に与するわけにはいきません。今何ができるか、子や孫のためにも、安全保障の問題を最優先にして、一日も早く日本を強い国家にしなければなりません。属国になってしまってはぐうの音も出せないわけですから。
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