草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

中国軍による台湾を囲む軍事演習が始まった

2024年05月23日 | 自衛隊
 予想していたことが現実に起きようとしている。有事は待ったなしなのである。中国は台湾を囲んで演習を実施するということを決定した。東部戦区は本日午前7時45分から2日間にわたって行うとしている。
 我が国としては、隣接する与那国島や石垣島の住民の安全を最優先しなければならない。民間の客船をチャーターして、いつでも避難できるように、抜かりなく準備を進めるべきだろう。
 そうした演習が日常化する事態に備えて、シーラインの防衛をどうするかも検討しなければならないし、原油がストップした場合に備えて、動かせる原発はすぐに再稼働しなくてはならない。 
 中国が台湾に軍事力を行使しなくても、海上封鎖をされれば、日本はお手上げである。予測される最悪の事態を想定して置くべきだろう。
 日本のマスコミは政務調査費とかを大々的に報道しているが、そんな些末なことで騒いでいるときではないのだ。日本の滅亡が避けるためにはどうするかなのである。
 先島諸島に展開している自衛隊には、スタンド・オフミサイルは配備されていない。実戦に使えるようになるには、あと2、3年はかかるとみられる。トマホークもまだアメリカから到着していない。
 もはや愚痴をこぼしても始まらないが、戦争の危機が迫りつつあることだけは否定できず、まずは日本国民が一致結束するしかないのである。
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『沈黙の艦隊』は今の時代を予見していた

2024年05月23日 | マンガ
 映画「沈黙の艦隊」を見て、あれが1988年から96年にかけて「モーニング」に連載されていたマンガだというのを、改めて再確認した。
 しかも、夏目房之介は1997年に出版した『マンガと戦争』において、何と「『沈黙の艦隊』の予見性」という一文を書いていたのである。
 その連載中にベルリンの壁は崩壊し、91年にはソ連そのものが崩壊したのだった。しかし、その当時以上に、今の時代は「沈黙の艦隊」のことが話題にされている。
 原子力潜水艦「やまと」は日本が資金、技術者を提供してアメリカにつくらせた。アメリカ軍の指揮下に入るはずだったが、海江田艦長は艦ごと独立を宣言し、独立国家「やまと」を宣言する。そして日本との同盟関係を結び、日本国内では対米従属派ではなく、自立派が政権を握ったのである。
「やまと」は核を装備してうるのではないか、という疑惑を持たれたが、それを抑止力としつつ、日本の自立を手助けするのである。
 作者のかわぐきかいじは、世界国家建設に向けての一里塚と考えていたようだが、現在の私たちからすれば、日本の安全保障上の選択肢として、潜水艦による抑止力の強化ということと結びつく。
 自衛隊は通常型であっても、世界に誇るような潜水艦を建造し、それが南西諸島を防衛する虎の子となっている。ミサイルの開発も急速に進みつつあり、いつでも核を搭載できるようになっている。
 どこまでアメリカが容認するかという問題が絶えずあったが、もはやパックス・アメリカーナではなくなっており、日本は自力で日本の国民の命を守るしかなくなってきた。「沈黙の艦隊」は夏目が言うように予見のマンガであり、戦争漫画としては、戦闘シーンの迫力といい、傑作中の傑作なのである。
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