草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

交戦権なき自衛隊の指揮をアメリカに委ねた岸田首相

2024年05月11日 | 安全保障
 革マルの機関紙「解放」の最新号(2024年5月13日)を読んで、左右のイデオロギーを超えて、私と認識が一致していることを確認した。このままでは自衛隊は、日本の国軍としてではなく、アメリカの傭兵として戦う危険性が出てきた。現行憲法で交戦権を否定された国家であるがゆえに、アメリカの言いなりにならざるを得ないのである。
 革マルの「解放」は「日米首脳会談において岸田は、日本国軍の『統合作戦司令部』(新設)を米インド太平洋軍司令部(ないしは在日米軍司令部)の指揮統制下に完全に組みこむことをはじめとして、バイデンからの軍事上・『経済安保』上のありとあらゆる要求を受け入れた。この岸田は、つづく4・11米議会演説においては『米国がひとりで国際秩序を守る必要はない』『第二次大戦の荒廃から立ち直った控えめな同盟国から、世界にコミットする同盟国へ』などとほざいた。これこそは、いまや没落著しい軍国主義帝国アメリカを〝安保の鎖〟で締めあげられた『属国』日本が支えるかたちで『運命共同体』的に一体化することの宣言にほかならない」と主張している。
 岸田首相が訪米して真っ先に言うべきは「日米による核の共有」ではなかったか。それが実現したならば、中国とて勝手に手は出せない。それを封印しておいて、どのようにして日本を防衛するのだろうか。こうした事態を恐れたからこそ、三島由紀夫は、国土防衛軍と同盟国に加わる軍隊の二つを考えたのである。日本の国土が戦場にならないために、何ができるかを、私たちは今こそ真剣に考えなくてはならない。危機は目前に迫っているわけだから。
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河村名古屋市長が静岡知事選で立憲推薦の候補を応援

2024年05月11日 | 選挙
 日本保守党には信念はないのだろうか。誰と連携すべきかも真剣に論じていないようだ。共同代表で、減税日本を率いる河村たかし名古屋市長が、こともあろうに、静岡県知事選挙で、立憲などが推薦している鈴木やすとも候補の応援演説を行った。
 これに対する有本香氏の弁解が酷過ぎだ。個人的な関係で応援しているだけだから、まったく問題がないというのだ。これで日本保守党支持者は納得するだろうか。川勝知事の後継とも目されている鈴木候補に塩を送ることは、これまでの主張と真逆ではないだろうか。再エネを推進しているともいわれている。
 日本保守党は何のために結党されたか。LGBT法を岸田首相が強引に成立させ、岩盤保守層が怒ったからではないか。しかし、河村氏はLGBT法に反対していたわけではなく、その意味からも、当初から減税日本との野合との批判があった。
 やっていいことと悪いことがある。日本保守党支持者への裏切りは、断じて許されないのである。静岡知事選挙には、自民党推薦で元副知事であった木村慎一候補も出ている。保守派にとってどちらを応援すべきかは明々白々である。
 政党は政策で勝負すべきである。また一人も国会議員がいない政党であればあるほど、そこは潔癖でなければならないはずだ。あまりにも身勝手な言い訳でしかないのに、日本保守党支持者は疑問を感じないのだろうか。
 
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