草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

都市封鎖を実行する場合は病院や介護施設関係者の足の確保を!

2020年03月24日 | 感染症

これまで日本が武漢肺炎の爆発的な感染拡大を阻止できたのは、まさしく奇跡的なことである。一つの理由としては、病院や介護施設などでの面会制限が行われているからではないだろうか。近親者であっても自由に会うことができなくなっており、外からウイルスが持ち込まれることを防いでいるのだ。もし施設の関係者が一人でも感染する事態になれば、地獄を見ることになるわけで、徹底すべきは当然である▼小池百合子東京都知事は、最悪の場合には東京を封鎖することも検討しているという。感染症対策としては、移動を禁止するというのは、明らかに有効な対策であり、世界中でそうした措置がとられている。しかし、その一方では、病院や介護施設に勤務する人たちの足を確保しなければならない。それができなければ医療や介護のシステムが崩壊することになるからだ▼他人の手助けがなければ生きていけない人たちがいるのだ。放置するような事態だけは断じて避けなくてはならない。危機的な状況下では弱い人たちが犠牲になるのが常だ。今後何が起こるかまったく予想が付かない。困難な問題が生じてくるのは必至だ。一つひとつ解決していく以外に手はない。一人でも多くの命を助けるためには、国や自治体は全体的な気配りを忘れてはならないのである。

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