♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書 143 / 大嶋重徳

2024年06月13日 | Weblog

2024/02/29放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。今週は固い土台の上に立てられた人生と、土台のない人生との違いについて、イエス様が弟子たちにお話になった箇所です。

 弟子たちは「自分たちは信仰の目が見えている」と思っていたのです。しかしイエス様はルカの福音書でこうおっしゃいました。
 「あなたは、兄弟の目にあるちりが見えながら、どうして自分の目にある梁には気がつかないのですか。自分の目にある梁が見えずに、どうして兄弟に、『兄弟。あなたの目のちりを取り除かせてください』とどうして言えるのですか。偽善者よ。まず自分の目から梁を取り除きなさい。そうすれば、兄弟の目のちりがはっきり見えるようになって、取り除くことができます。」 ( ルカの福音書6章41節、42節 ) 

 目のチリ、目の梁とは人の罪のことです。あなたは自分こそが正しいと思っている。そして人を裁いている。しかしイエス様の目から見ると、人を罪に定め、人を裁いているあなたの目の中には「太くて硬くて丸太のような梁」が横たわっているよ、と言われるのです。

 実は見えている、分かっていると思っているあなたは何も見えていないではないか。自分の目の梁があるにも関わらず人のチリが見えるというのは偽善だ、と。偽りの正しさだ、とイエス様は仰るのです。
 そんなあなたが人を導こうとしている。それでは土台の無い家と同じようになっているし、いざという時に簡単に壊れる。人を裁いて自分は悪いとは思わない人生がひどい壊れ方をするというのは、私たちに分かることだと思います。そこにはイエス様の土台がありません。イエス様のことばを聴いて実践する土台がないのです。

 そしてイエス様の土台とは愛の土台です。愛の土台の上に立った人生は人を裁きません。愛のない土台の上から聴こえてくる指導のことばも指導方法も、結局人間関係が壊れていきます。このことをイエス様は弟子たちに警告されました。

 今日、私たちも自分の目の中にある太い梁に気が付きたいと思います。他人を裁けるような自分ではないことを認めたいと思います。そしてそんな自分をそれでも赦しあわれんでくださる神様の愛に土台を置きたいのです。
 イエス様の愛の土台は強固です。私たちの人生を押し潰そうとしてくるものからあなたを守ってくれます。
 そのために今日私たちは、自分の太い梁を取り除いていく祈りをイエス様にお捧げしたいと思います。


 ( PBA制作「世の光」 2024.2.29放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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