♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■朽ちる食物のためではなく / 板倉邦雄

2024年06月05日 | Weblog

2024/02/21放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は、「朽ちる食物の為ではなく」という題でお話ししましょう。

 「人は何のために働くのか」 この疑問を私は高校2年生の秋に心に抱いたことを忘れることができません。それは、父や兄が仕事を終えて、愚痴を言いながら、時には喧嘩までして酒を飲んでいたからです。ヨハネの福音書6章26節から27節です。

 さて、5千人の給食を経験した人々は、イエス様を捜しながら追いかけて来ました。そしてイエス様を見つけた人々は言います。「先生、いつ、ここにおいでになったのですか?」
 イエス様は答えました。「よくよくあなたがたに言っておく。あなたがたがわたしを尋ねてきているのは、5千人の給食のしるしを見たためではなく、パンを食べて満腹したからである」

 人々がイエス様を一生懸命尋ね捜したのはパンと魚を腹一杯食べて満腹したからでした。このイエス様について行けば働かないで食いっぱぐれがない、と踏んだのでしょう。5つのパンと2匹の魚で5千人以上の人々を養うという神のしるし・サインを見たからではありませんでした。このイエスこそ生ける神の子救い主と信じたからではありません。

 本心を突かれた人々に対してイエス様は続けて言われました。「朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい」

 「人は何のために働くのか」という私の素朴な疑問にイエス様は答えてくださいました。私たちは朽ちてゆくパンのために働くのではありません。もしそうだったら労働はただ苦しいだけ、空しいだけです。ヤケ酒も分かりますね。
 そうではなく、私たちの働く労働は永遠の命に至る、天の父なる神様と結びついた労働なのです。そのとき私たちの労働は神様の素晴らしさを現わすことになるでしょう。

 昔の人はよく言いました。「働くことは傍(ハタ)を楽にすることです」。自分の労働が傍(ハタ)を楽ににし、自分を楽にする目的を持っています。
 「永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい」と言われたイエス様のことばの意味が少し分かりました。誰もが誰かのために働いているのです。これこそ朽ちない食物のために働くことではないでしょうか? 


 ( PBA制作「世の光」 2024.2.21放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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