♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■私たちは神の作品 / 舛田友太郎

2024年06月01日 | Weblog

2024/02/17放送

 「世の光」の時間です。愛知県稲沢市にある愛ホープチャーチの牧師、舛田友太郎です。

 「鬼の宮大工」西岡常一という大工の親方がおられました。法隆寺三重の塔の再建、薬師寺金堂・西棟などの再建を成し遂げた親方です。人柄は頑固一徹。現場で叩き上げた豊富な経験と確かな知恵を持ち、多くの学者に対し「学者ではなく、大工が寺院を建てたのであり、その大工の伝統を我々が踏まえているのだから、我々のやっていることは間違いない」と言い放つ人物でした。同時に、自然と歴史に対し畏敬の念を持ち、謙遜に学ぶ姿勢を持つ親方でした。

 薬師寺金堂再建の時、全国から腕に自信のある大工が集まりました。彼らは20代の青年たちでした。手取り足取り見せて教えてくれない昔気質の親方に対し、若き青年たちは不満を募らせました。そんな彼らに、親方は言いました。
 「木材としては使い道のないように思える『あて』という木がある。『あて』とは、山の北側、つまり太陽の当たらない湿気の多い場所で成長した木のこと。このような木は真っ直ぐに成長せず、使い勝手が悪い大工泣かせな木である。でも一箇所だけ使い道がある。それが建物の北側の柱である。厳しい環境の中で育った『あて』は、湿気が多い北側であっても粘り強く支えてくれる。お前たちはそんな『あて』のような存在じゃないか」と。

 聖書の初めには、「はじめに神が天と地を創造された」(創世記1章1節)と宣言されています。つまり、神様ご自身も物作りのスペシャリストです。

 聖書にはこのようなことばがあります。
 「実に、私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです」  
     エペソ人への手紙2章10節

 神様が作られる作品にはいのちがあります。いのちがあり成長するのです。あなたは神様のその素晴らしい作品の一つなのです。神様はあなたが一番輝くようにお用いになられるお方です。

 ぜひ、「世の光」の放送を続けてお聴きください。


 ( PBA制作「世の光」 2024.2.17放送でのお話しより )


******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******  
 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする