2024/03/14放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
聖書には病気の人の癒やしが数多く記されています。イエス・キリストの弟子シモン・ペテロの姑(しゅうとめ)もその一人。彼女は高熱で苦しんでいました。
ルカの福音書4章38節
「イエスは立ち上がって会堂を出て、シモンの家に入られた。シモンの姑がひどい熱で苦しんでいたので、人々は彼女のことをイエスにお願いした。」
この時、姑の熱についてイエス様に伝えたのは家族のペテロではなく周りの人々でした。ペテロは気が動転したのか遠慮だったのか、イエス様に言うまでもないと考えたのか、いずれにしてもイエス様のすぐ横にいながら姑の苦しみを伝えなかったのです。
あなたにも、ある重要な問題について本当は打ち明けた方が良いのに、何かの思いがあってそれを言わないまま、という経験はないでしょうか。
クリスチャンは神様に祈ります。ただ、例えば食事の前の祈りは毎日するのに、自分が胸の内でずっと抱えている悩みについては祈らずにいる、なんていうことがあるかもしれません。本当はもっと祈らなければいけないことがあるはずなのに、それを伝えることを避けてしまうのです。そしてイエス様の手を借りずに自分でやろうとするのです。
でも聖書には、命に関わるような問題や万策尽きた時にだけ神様の助けを求めなさい、とは書かれていません。そうではなく、どんな小さなことでもわたしに願いなさい、求めなさい、と神様は言ってくださるのです。
ある時、私は自分の中に、「寂しい」という思いがあることに気付かされました。口に出すのは恥ずかしい思いもありました。でも、それを祈りの中で正直に伝えた時、神様はそこに触れ、癒やしてくださいました。
本当に伝えるべきこと。それは、もしかすると私たちが伝えないでいることの中にこそ潜んでいるのかもしれません。
あなたには今抱えている苦しみはないでしょうか。正直に告白するべきことはないでしょうか。また、ペテロの姑のように、あなたの周りにも神様の助けや癒やしを必要としている人はいないでしょうか。
イエス様はあなたのどんな課題も受け止めてくださるお方です。
今、あなたが本当に伝えるべきことをこのお方に伝えましょう。
( PBA制作「世の光」 2024.3.14放送でのお話しより )
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