2024/02/19放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「人生の海の嵐に」と題でお話ししましょう。
私たちの人生は、時々、海の航海に例えられます。穏やかな日があり、風や雨の日があり、そして嵐の日があるからです。しかし主イエス・キリストは私たちを望む港へ導かれます。ヨハネの福音書6章16節から21節です。
さてイエス様は一人で山に退いてしまいました。弟子たちは、夕方になったのでガリラヤ湖畔におりました。そして舟に乗って湖の海を渡って向こう岸のカペナウムの町へ行こうとしたのです。すでに太陽は山に落ちて暗くなっていました。しばらく待っていましたがイエス様は山に行ったきり帰ってきません。仕方なく弟子たちだけで舟に乗り込み出発しました。
ところが、山から吹き降ろす突風が吹き、湖の海は荒れ出したのです。大波が舟に入って来るので、ある弟子たちは水を掻き出し、ある弟子たちは舟を漕ぎ進ませようとします。しかしながら、なかなか進みません。やっと4キロから5キロほど漕ぎ出したところで、皆疲労困憊してしまいました。舟の中で座り込んでしまったのでしょうか。
その時です。ふと目を上げますとイエス様が舟の方に向かって海の上を歩いて来るではありませんか。弟子たちは疲労と不安でしたので、イエス様を見て恐れました。他の福音書では、弟子たちがイエス様を「幽霊と思ったからだ」と記しています。
しかしイエス様は弟子たちに声を掛けられました。「わたしだ。恐れることはない」
弟子たちはイエス様がそばにいるだけでほっと安心し、喜んでイエス様を舟に迎えました。
弟子たちがイエス様を迎え入れイエス様が舟に乗り込んでくださると、なんと直ちに嵐は静まり、彼らが行こうとしていた目的の港に着くことができたのです。
神の御子イエス様が共にいてくださる人生、イエス様を心と生活に迎え入れる人生は、たとえ嵐のような人生でも、私たちを望む港に導いてくださるのです。
聖書のことばです。
「主が嵐を鎮められると 波は穏やかになった。 波が凪いだので彼らは喜んだ。 主は彼らをその望む港に導かれた」 詩篇107篇29節から30節
( PBA制作「世の光」 2024.2.19放送でのお話しより )
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