2022/6/11放送
「世の光」の時間です。皆さんお元気でいらっしゃいますか。鶴瀬恵みキリスト教会牧師の堀肇です。
今日は、名言というよりも、聖書を読む人がしばしば話題にする頻度の高い物語の一つを取り上げてみたいと思います。どこの誰が読んでも日常卑近な興味深い話です。マルタとマリアという姉妹の物語です。
これはイエス・キリストが、ベタニヤという村に住んでいたマルタとマリアのところに立ち寄られた時の話です。その時、姉のマルタは早速もてなしのために忙しく立ち働きました。妹のマリアはイエスの足もとに座って、語られる話しに聞き入っていたというのです。両方とも必要なことでした。
ところが、そのうち姉のマルタは忙しさのあまり精神的に落ち着かなくなり、ついにイエスに、「私の手伝いをするように、妹におっしゃってください」と不満をぶつけてしまったのです。
この時イエスは、「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリアはその良いほうを選んだのです。」とマルタに諭されたのです。
さてこの話、着目したいところは、「どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」ということばです。
その一つというのは、まずイエスの語られることに耳を傾けるということなんですが、ここで特に留意してほしいことは、「一つだけです」ということばです。「だけ」とはどう理解したらいいのでしょうか。これは、それがなかったら他のものは機能しなくなってしまうというようなものと考えて良いのではないかと思います。ま、人間の身体で言えば心臓ですね。これが止まったら他の部分も役立たなくなってしまいます。いのちは終りですね。
さて、私たちの日々の生活には成すべき必要なことがたくさんあります。しかし、考えてみたいのは人間を支えている心や魂の世界が枯渇してしまってそれを失ってしまったら人生を本当に生き生きと生きることができなくなってしまいます。
そのことを考えると、まずマリアのように神のことばを聞くという選択をしたいものです。その意味で、皆さんに聖書を読んで欲しい、と私は思っているのです。
( PBA制作「世の光」 2022.6.11放送でのお話しより )
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