2021.11.8放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。
「挫折」 経験されたことありますか? 私はあります。自暴自棄になったこと、深く落ち込んだこと。朝からこんな話しで申し訳ありません。でも、イエス・キリストの弟子たちも、かなり大きな挫折を経験したことがあるんです。
ヨハネの福音書21章の始まりは、ティベリアの湖で、シモン・ペテロと他の弟子たちが漁に行くシーンです。元漁師たちが湖へ行く。・・・ 一見すると、ありふれた光景ですが、彼らはイエスの弟子だった希望あふれる生き方をやめて、かつての自分の暮らしに戻って行こうとしたのでした。
十字架にイエスがかけられた出来事からそう時間が経ってはいません。あのとき、自分たちはイエスを見捨てて逃げて、裏切った。その大きすぎる事実はイエスの復活後もずっと心に引っかかっていたはずです。
そんな中で漁に行ったわけですが、この夜は魚がまったく捕れませんでした。すると夜が明け始めていた頃、岸辺に立つ人がいました。その人に「舟の右側に網を打ちなさい。そうすれば捕れます。」と声をかけられたんです。そのとおりにすると、網が引き上げられないほどの大漁になりました。そのとき、弟子たちは気づいたんですね。「大変だ! みんな、この方はイエスさまだ!」 そう、前にもこの湖で同じように不思議な体験をしたのです。だから分かった。
それから、弟子たちは岸に上がってイエスが用意してくれた朝の食事を一緒にしました。イエスとの出会いの頃を、イエスとともに生きる喜びを彼らは思い出し、噛み締めたのでした。
人の心は、時に嵐に揺れる小舟のようです。色んなことがありすぎて、自分の心が動かない。自信を失ってしまった。コロナ禍の中で、どこに神がいるのか分からない。そんな経験をしている方はいらっしゃいますか?
それでも忘れないでいてほしいのです。暗い夜を私たちが過ごしているときにもイエスは先に待っておられることを。そしてご自身の愛を思い出させ、再出発できる朝を私たちのために用意してくださっていることを。
イエスがおられるのはあの日だけではありません。私たちが進んでいく明日にもイエスは先に行って、待っていてくださいます。
( PBA制作「世の光」2021.11.8放送でのお話しより )
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