2021/10/28放送送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「髪の毛一本でも」という題でお話ししましょう。
「髪の毛一本、一本、みな数えられている」とイエス様が言われたことがあります。「だから、恐れることはない。」と私たちを励ましてくださいました。今日も、使徒の働き27章の続きです。
漂流14日目の朝を迎えました。人々は皆、緊張の連続で、ゆっくりと食事をとることもできませんでした。そこでパウロは一同のものに勧めて言いました。「食事をとることをお勧めします。それがあなたがたを救うことになるのです。確かに髪の毛一本でも、あなたがたの頭から失われることはありません。」
私たちが健康で元気に生活し働くことができる秘訣は三つあります。規則正しい食事、そして運動、さらに休息の三つです。漂流を続けた乗客276人に対して、これからどのような事態が待っているかわかりません。そのために食事をして体力をつけておく必要がありました。それが一人ひとりを救うことにつながるからです。その結果、髪の毛一本も失われることはなかったのです。
パウロは食事をとるように勧めてからパンを取り、皆の前で神に感謝し、パンを裂いて食べ始めました。そこでみんなの者も元気づいて食事をしたのです。ゆっくりと十分に食事をした後、残りの穀物を海に投げ捨てて船を軽くしたのです。
さて、ここで私たちは注目したいのです。人はパンを食べて元気になり生きていくことができるということです。しかし同時にパウロに与えられた神のことばによって人は元気になって生きることができたという現実です。
今日の箇所にはパウロのことばによって「元気づいて食事をした。」と36節に書いてあります。イエス・キリストのことばを思い出しますねえ。
「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きるものである。」
マタイの福音書4章4節です。
さらに
「あなたがたの髪の毛さえも、すべて数えられています。ですから恐れてはいけません。」
マタイの福音書10章30、31節です。
(PBA制作「世の光」2021.10.28放送でのお話より )
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