2021/10/30放送送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は、マムシにかまれても助かったパウロのお話しです。使徒の働き28章に入ります。
さて、難船の乗客276名全員が助かり、漂着した島はマルタと呼ばれる島でした。イタリア半島のシシリア島から南に約80キロの海上にあります。マルタ島の人々は、パウロ一行を含めて漂流した難民たちに並々ならぬ親切をあらわしてくれました。食料はもちろん、降りしきる雨や寒さをしのぐために火を焚いて、一同をねぎらってくれたのです。
そのとき、パウロは一抱えの柴を束ねて火にくべたところ、熱気のためにマムシが出てきてパウロの手に噛みついたのです。土地の人々は、マムシの生き物がパウロの手からぶら下がっているのを見て、互いに顔を見合わせて言いました。「この人は、きっと人殺しに違いない。海の難からは逃れたが、ディケー(正義)の女神様がこの人を生かしてはおかないのだ。」
ディケーの神様は、マルタ島の人々が昔から信心していた島の正義の女神様でした。ところがパウロはマムシを火の中に振り落とし、何の害も被らず平然としていました。島の人々はパウロがまもなく腕が腫れ上がって苦しみ出すか、あるいはたちまち倒れて悶絶して死ぬだろうと様子を窺っていたのです。
しかし長い間うかがっていてもパウロの身体に何の変化も起こらないのを見て、島の人々は考えを変えて、「この人は神様だ」と言い出したのです。パウロはマムシに噛まれても、害を受けることも死に至ることもなかったのです。
イエス様が弟子たちに「全世界に出て行って、福音を述べ伝えよ」と使命をお与えになった後で、次のような約束をしました。
「信じてバプテスマ(洗礼)を受ける者は救われる。しかし、不信仰な者は罪に定められる。 信じる者にはこのようなしるしを伴う。彼らはわたしの名で悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をつかむ。毒を飲んでも、決して害を受けない。病人に手をおけば、いやされる」
マルコの福音書16章15~18節
(PBA制作「世の光」2021.10.30放送でのお話より )
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