2021/10/29放送送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「一難去って、また一難」という題でお話ししましょう。使徒の働き27章の最後です。
さて、夜が明けました。どの陸地か分かりませんが、砂浜のある入り江が目に留まりました。人々は歓声をあげたことでしょう。ところが船を浅瀬に乗り上げてしまいました。船の舳先がめり込んでしまい、動かず、船の後ろは激流のために壊れ始めたのです。
難題はこれだけではありませんでした。ローマの兵士たちはこの状況を見て、囚人たちが泳いで逃げる恐れがあったので、囚人たちを殺してしまおうと相談したのです。
この14日間、一人の犠牲者もなく、みんなで助け合ってきました。今日まで囚人も兵隊もなく、船長も水夫もなく、皆がパウロの指示に従って行動をしたので髪の毛一筋も失われることはなかったのです。
それなのにローマの兵士たちは自分の立場と都合だけで囚人を殺そうとしました。囚人を逃したら自分たちの責任になるからです。パウロたち、囚人たちにとって、一難去ってまた一難でした。
しかし、囚人たちとこのローマ行きの船の総責任者はローマの百人隊長にありました。百人隊長はあくまでもパウロを助けようと思っていました。百人隊長は船がカイサリヤを出港する時からパウロの人格、思いやりのある行動と指導力に心を打たれていました。ですから兵士たちの殺害計画を抑え、泳げる者がまず海に飛び込んで陸地にあがるように、それから残りの者は板切れやその他の船にある物に捕まっていくように命じたのです。
アドリア海のマルタ島の浜辺を目指し泳ぐ人や、板や物に捕まって砂浜に向かう276名の姿を想像したいのです。こうして276人全員が上陸して救われたのです。
聖書のことばです。
「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。」
コリント人の手紙第一10章13節
(PBA制作「世の光」2021.10.29放送でのお話より )
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