2021.11.11放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
聖書の創世記に出てくるイサクは、多くの収穫、羊や牛の群れ、しもべを持つなど主の祝福を受けました。しかしイサクは何の苦労もなく生きたわけではありません。実は人々からの嫌がらせも経験しているんです。
父アブラハムの時代に掘って以来イサクたちが使ってきた井戸を、周りのペリシテ人たちは片っ端から土で塞ぎました。牧畜や農耕に欠かせない水を断つという卑劣な方法でイサクの祝福をとどめようとしたのです。
なぜか。妬みからだと創世記26章に書かれています。自分に無いものを持っている相手に嫌がらせをすることで自分のやりきれない気持ちを穴埋めしようとするわけですね。
土地を追い出されたイサクたちはゲラルの谷間に移り住みました。彼はそこで父の時代に掘られて、その死後にペリシテ人が塞いだ井戸を再び掘り返しました。さらに、新しい湧き水の井戸をしもべたちが見つけました。
ここでまた言いがかりをつけられてイサクは移住しますが、そこでもさらに新しい井戸を掘り当てます。結局、周囲の人々も、「主があなたとともにおられる」と認めざるを得なくなりました。
アイルランドの古いことわざに、「泣くな。復讐しろ。」というものがあります。このことばには続きがあります。「最高の復讐は、幸せな人生を送ることだ。」
イサクは嫌がらせを受けたとき、単に逃げたのではないし、「何とかなるさ」と口笛でも吹いて他所(よそ)へ移ったのでもありません。状況はつらく厳しい。けれどもイサクは自分とともにいてくださる神を信頼していました。彼がある意味、人との勝ち負けにこだわらなかったのは、神がきっと祝福を与えてくださるという確信を持っていたからでした。
「あなたの行く道すべてにおいて、主を知れ。主があなたの進む道をまっすぐにされる。」
旧約聖書 箴言3章6節のことばです。
主に信頼する者は必ず守られ、平安と祝福を与えられる。この変わらない約束に立って、私たちも歩んでいきたいものです。
( PBA制作「世の光」2021.11.11放送でのお話しより )
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