2018/11/26放送
世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。第四週の月曜日は歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、今日は日本からの最初の宣教師・乗松雅休(のりまつ・まさやす)について学んでみましょう。
乗松雅休は文久3年、1863年、伊予松山藩、今の愛媛県松山市の藩士の長男として生まれました。明治13年に上京し、松山藩の学生長屋に入り、その後、神奈川県庁に就職します。この時下宿した家の女性が熱心なキリスト者で、彼女に導かれ教会に行き、乗松は24歳で洗礼を受けました。明治19年の父親の死をきっかけに、なお積極的に神様に向かい、明治20年の秋、乗松は職を捨て、伝道者となるために明治学院に入学しました。学びの途中、プリマス・ブレザレンのハーバード・ブランドに出会ったことがきっかけで、明治学院を中退、開拓伝道をしていたブランドの集会に加わり、日本各地で神様の愛を宣べ伝えたのです。1896年、日清戦争が終わると、乗松は単身で朝鮮に渡ります。これが日本人による海外宣教の第一歩でした。それは二年前、朝鮮にいた仲間の信徒から、ある朝鮮の青年が日本でキリスト教を信じて帰国すると間もなく禁令を犯した角で死刑にされた、と聞いたことがきっかけでした。すでに朝鮮でも1830年代からフランス人宣教師たちによる宣教は始まっていましたが、迫害の連続でした。1880年代に、ようやく開国した朝鮮にプロテスタントの宣教師たちが入ることができるようになり、乗松も自分のできる精一杯を神様に捧げたいと朝鮮に向かったのです。彼はソウルを中心に伝道しました。そしてブランドたちと聖書を翻訳し、朝鮮語の新約聖書のローマ書を出版します。病気のため帰国し、57歳で地上の生涯を終えますが、遺言により遺骨は朝鮮に運ばれます。そして現在も韓国に乗松の記念碑があります。破壊されずに残った唯一の日本人の記念碑だそうです。その記念碑には、生きるも主のため、死ぬのも主のため、と書かれています。乗松はいのちを懸けてキリストの愛を伝えたのです。
キリストの福音を伝えた宣教者パウロのことば
「私にとって生きることはキリスト、死ぬことは益です。」
新約聖書 ピリピ人への手紙1章21節 (新改訳2017)
(PBA制作「世の光」 2018.11.26放送でのお話より )
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このサイトは URL名として
http://yonohikari.biblica.info
が使えます。。携帯からもこのURLでどうぞ。
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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ
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世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。第四週の月曜日は歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、今日は日本からの最初の宣教師・乗松雅休(のりまつ・まさやす)について学んでみましょう。
乗松雅休は文久3年、1863年、伊予松山藩、今の愛媛県松山市の藩士の長男として生まれました。明治13年に上京し、松山藩の学生長屋に入り、その後、神奈川県庁に就職します。この時下宿した家の女性が熱心なキリスト者で、彼女に導かれ教会に行き、乗松は24歳で洗礼を受けました。明治19年の父親の死をきっかけに、なお積極的に神様に向かい、明治20年の秋、乗松は職を捨て、伝道者となるために明治学院に入学しました。学びの途中、プリマス・ブレザレンのハーバード・ブランドに出会ったことがきっかけで、明治学院を中退、開拓伝道をしていたブランドの集会に加わり、日本各地で神様の愛を宣べ伝えたのです。1896年、日清戦争が終わると、乗松は単身で朝鮮に渡ります。これが日本人による海外宣教の第一歩でした。それは二年前、朝鮮にいた仲間の信徒から、ある朝鮮の青年が日本でキリスト教を信じて帰国すると間もなく禁令を犯した角で死刑にされた、と聞いたことがきっかけでした。すでに朝鮮でも1830年代からフランス人宣教師たちによる宣教は始まっていましたが、迫害の連続でした。1880年代に、ようやく開国した朝鮮にプロテスタントの宣教師たちが入ることができるようになり、乗松も自分のできる精一杯を神様に捧げたいと朝鮮に向かったのです。彼はソウルを中心に伝道しました。そしてブランドたちと聖書を翻訳し、朝鮮語の新約聖書のローマ書を出版します。病気のため帰国し、57歳で地上の生涯を終えますが、遺言により遺骨は朝鮮に運ばれます。そして現在も韓国に乗松の記念碑があります。破壊されずに残った唯一の日本人の記念碑だそうです。その記念碑には、生きるも主のため、死ぬのも主のため、と書かれています。乗松はいのちを懸けてキリストの愛を伝えたのです。
キリストの福音を伝えた宣教者パウロのことば
「私にとって生きることはキリスト、死ぬことは益です。」
新約聖書 ピリピ人への手紙1章21節 (新改訳2017)
(PBA制作「世の光」 2018.11.26放送でのお話より )
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