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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし88- 姦淫してはならない / 大嶋重徳

2019年01月24日 | Weblog
2018/12/06放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書のことばは、人間を縛りつけるものではなく自由へと導くためのことばなのです。十戒第七戒には、「姦淫してならない。」(出エジプト記20章14節、申命記5章18節)とあります。しかし「姦淫してはならない。」はただ単に夫婦以外の存在と体の関係を持たないという教えだけではありません。むしろ神様の造られた夫婦の愛の中に生かされていくこと、具体的に夫婦の身体の関係にまで神の愛に生きる喜びが広がっているのです。

 しかし、キリスト教会の歴史では信仰とは霊や魂の高い次元のことであって肉体的なことは低次元のことだと理解されてきた歴史がありました。古代の教会の指導者であったオリゲネスは禁欲のために自分の生殖器を切り取ったとも言われます。また古代教会に大きな影響を与えたアウグスチヌスは自分自身が若い頃に性的に乱れた生活を送っており、その悔い改めから禁欲に傾いていることとなります。そして聖書から結婚の意義は解きつつも、子どもを産むための性的な関係のみ許されるという理解を超えることはありませんでした。しかし聖書は夫婦のみに与えられた性がどれほどの祝福であって、どれほどの喜びをもたらすかを語っているのです。

 私がいつもミッションスクールや中高生や大学生たちに向けて話す話があります。それは私たちの結婚のことです。私たち夫婦は結婚してから1ヶ月ほど、身体の関係をうまく持てませんでした。妻も初めてのことで非常に不安を覚えていたのです。しかし二人で祈りつつその時を待ち続けました。そうして初めてその関係を持つことができた時に、妻がこう言ってくれたのです。「しげちゃん。ずっと待っていてくれてありがとう。ずっと待っててくれたから、これからもずっと私だけなんだとよく分かった。ありがとう。」 このことばが涙が出るほどに嬉しかったのです。もしあの時、自分たちは結婚してるんだからと無理やりに妻との身体の関係を持ったとしたら私たち夫婦の大切なものが損なわれてしまったことでしょう。十戒第七戒の戒めは頭の古い固い教えではありません。むしろ安心して愛しあえる関係を私たちに持って欲しいと神様は願っておられるのです。十戒第七戒「姦淫してはならない。」は神の愛に満ちたご計画なのであって安心した愛の中に生きる神の関係への招きなのです。

    ( PBA制作「世の光」2018.12.06放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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