♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし 37 / 大嶋重徳

2018年01月11日 | Weblog
2017/11/16放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒第四戒の「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」(出エジプト記 20章8節)と語られた神様は休みをとられる前に働かれた神様でもありました。

 そして旧約聖書の創世記には神様の労働の終わり方が記されています。それは「非常に良かった」と世界を見つめておられたということです。

 私たちがこの神様に倣って六日目の終わり方を生きるのであれば、「非常に良かった」と感謝をもって仕事を終えるのが私たちの休み方の出発点です。ここには、感謝をもって世界を見つめる生き方があります。もちろん私たちは感謝ばかりができる仕事を日々している訳ではありません。むしろ多くの場合、やり残した事が今日もたくさんあったなあ、と明日しなければならないことを思うと気が重くなってしまうことが多いでしょう。また、何とか今日終わらせないと、と体に無理をして眠る時間や家族と過ごす時間を割いて自分を追い込むことも多々あるのではないかと思います。

 しかし終わり切れないと思える仕事も、六日間を振り返る神様が「非常に良かった」と言って七日目にわざを止められるのであれば、私たちも神様の大きな御手に委ねつつ仕事の手を止めて家に帰る事を選びたいと思います。そして足りない所に主が働いてくださると信じて、日曜日は礼拝を捧げることを選ぶのです。

 神様が世界の最後に人を造られて、七日目には最初の人アダムと一緒に「非常に良かった」と喜びと感動を分かち合いたかった神様であることを私たちは大切にしたいのです。神様は今も、一週間を終えた時、私たちと「今週も非常に良かったねえ」と喜びたいと願っておられるのです。その神様の喜びを思う時、私たちの不十分な仕事をも感謝の思いで見つめ直す眼差しが与えられるのです。そして私たちも六日目を神と共に感謝をもって終えることができるのです。

 神が働かれるからこそ私たちも働き、神が休まれるからこそ私たちも休む。ここに創造された世界と共に生きるリズムが生まれてきます。安息日を守ることは、神が造られた世界管理のリズムの中に身を置くことであり、神様の計画に立ち帰りながら神の国の建設をなしていくのです。

 第四戒の意味は安息日が働かなくても良い日ではなく、むしろ何のために働くのか、私たちの毎日の仕事の意味を取り戻す日、生きる目的を取り戻す日となるのです。

   ( PBA制作「世の光」2017.11.16放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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