♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■なぜ取り乱して、泣くのですか / 岩井基雄

2018年01月15日 | Weblog
2017/11/20放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。第三週の月曜日はマルコの福音書から学んでいます。

 先月は12年間、長血という女性特有の病で悩まされ、財産を使い尽くした一人の女性をキリストが癒され、家族のもとへと戻されたというところから学びました。

 今日はその前後の話です。実は先の出来事は、会堂管理者ヤイロの12才の娘が死にかけていることが知らされ、キリストが急いで少女の所に行く途中のことでした。ですからキリストが立ちどまって自分の衣に触った人を捜された時、ヤイロは気が気でなかったことでしょう。しかし、一人の人を心から愛されるキリストはその女性の告白を待ち、家族や社会に戻されたのです。ところがその間に、ヤイロの娘が亡くなったことが伝えられます。父親の失望はどれほどだったでしょうか。もっと急いでくだされば・・・、あの女性とかかわらなければ間に合って娘は癒さかも知らないのに・・・。様々な思いが彼の心を駆け巡ったことでしょう。私たちにも、あの時にこうしていれば、あのことさえなければ、との後悔や失望が心を占め、時に絶望に支配される時がありますねえ。

 しかし娘の死という絶望の中にいた父ヤイロにキリストはこう語られました。
 「なぜ取り乱して、泣くのですか。子どもは死んだのではない。眠っているのです。」 
     新約聖書 マルコの福音書5章39節

 娘の死は明らかでした。しかしキリストにとって死は眠りと同様だと言うのです。人間にとっての失望や絶望もキリストには大いなる希望へと変えられる機会なのです。この後キリストは十字架にかけられ死に渡されます。しかし、絶望のようなその事が全ての人への罪の赦しの道であり、死に打ち勝ちよみがえられた勝利は大いなる希望になるのです。人生の最終的な敵である死をもキリストの勝利によって神はいのちに変えてくださるからです。

 キリストはあなたにも語られます。
 「なぜ取り乱して、泣くのですか。
  
 「わたしはここにいます。あなたと共にいるわたしにあってあなたの失望は大いなる希望に変わり、勝利へと導かれるのです。」と。あなたも神様の愛を受け、新しい人生を始めていきませんか?

 PBA制作「世の光」2017.11.20放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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