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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■タマルの切望 / 板倉邦雄

2014年01月15日 | Weblog
 2014/1/15放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
今日は「タマルの切望」という題でお話しましょう。

 私は個人的にタマルという女性は哀れな女性であると思えてなりません。タマルはユダの長男エルと結婚しましたが、長男はその邪悪さのゆえに神様に打たれて死にました。次男オナンが成人するまでタマルは未亡人として子宝もなく、寂しく暮らします。しかしこのオナンは兄嫁タマルと結婚しましたが自分の子どもとして育てられないならいらないと思いました。そこで一緒に寝る時は、子どもができないように前もって射精してしまいました。結局オナンも命を落してしまいましたねえ。タマルは寂しい結婚生活と再び子どもの無い未亡人となったのです。古代中近東において結婚して子どもが無いことは女性にとって死ぬことよりも辛かったのです。聖書の世界もそうでした。タマルにとっても切なる望みはユダとの跡継ぎの子どもを産むことでした。しかし実家でタマルは三男シラが成人するまで待っていましたが、義理の父のユダは約束を果たそうとはしなかったのです。タマルを子どもの無いまま放置しました。

 そこで嫁のタマルは一大決心をしました。未亡人の服を脱ぎ捨て、ベールを被ってある村の入口の道路際に座りました。義父のユダが羊の毛を刈る仕事でこの村を通るのを聞いたからです。義父のユダは村の入口を通った時、タマルを見て売春婦だと思いました。嫁のタマルだとは夢にも思いません。「幾らだ? 子山羊一頭ではどうだ? あとで贈ってやる。」 「何か保証となる担保がなくちゃあ駄目よ。」 「ああ、それはもっともだ。で、何が欲しい?」 「そうねえ、印章と杖がいいわ。」 義父ユダは品物を渡しました。タマルは彼を家に引き入れ、一夜を共にしました。そして子どもを身ごもったのです。しかも双子でした。

 私は思いました。なぜ私たちの救い主イエス・キリストがこの破廉恥でだらしのないユダの家系から生まれたのだろうか、義父を誘惑してまでユダの家系を守ろうとしたタマルを聖なる家系の内に留められたのか。次週はその続きです。聖書のことばです。

ユダはタマルによるパレスとザラとの父、・・・」 マタイによる福音書 1章 3節

(PBA制作「世の光」2014.1.15放送でのお話より )

 
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