♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ナルドの香油 / 関根弘興

2014年01月06日 | Weblog
2014/1/6放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 あるビジネスの書物にこんなことが書かれていました。「成功するための秘訣は三無主義を実行することだ」と言うんですねえ。一つは「無理をなくせ」ということ。これは努力を怠るということではなくて、生活のリズムを保って心身共にリラックスして生きなさいということです。二番目は「ムラをなくせ」。これは何事にも安定していること。精神的にも仕事においてもムラがないようにするという訳ですね。そして三番目は「無駄をなくせ」と書かれていました。すべて無駄と思えることを取り除いて生きようという訳です。

 なかなかビジネス書らしい内容ですが、しかしすべて合理的に割り切って物事を進めていくことは仕事の上では大切かもしれませんが、人生においてはすべてを割り切ることってなかなかできませんねえ。無駄をなくすということは大切ですが、しかし一見無駄と思えることの中に実は大切なことが教えられていることもよくあるんです。私たちはあまりにも合理的に物事を見、判断していくときに、何だかとても冷たい機械のような存在になってしまうことがあるかもしれませんね。

 聖書の中には一見、無駄と思われることを勧めている箇所があります。例えば、旧約聖書の伝道者の書11章1節には、「あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを見いだそう。」 このように書かれています。パンを水の上に投げるなんて何だかとってももったいない無駄なことをするような気がいたします。でも聖書には「ずっと後の日になってそれを見出す」と書いてあるんですねえ。

 イエス・キリストがベタニヤという村に行かれた時のことでした。みんなと一緒に食卓についている時、兄弟のラザロを死から生き返らせていただいた妹のマリヤが純粋で非常に高価なナルドの香油の入った石膏の壺を持ってきて、何とイエス様の頭に注いだんです。するとその香りは部屋中いっぱいに拡がっていきました。とても高価な香油を注ぐなんていうことはですね、一見、もったいないと思われるかもしれません。でもイエス様は「このマリヤの行為は世界中の人に知られることになり、マリヤはわたしの葬りのための備えをしてくれたのだ。」と言われたのです(ヨハネ12章2~7節、マルコ14章3~9節参照)。マリヤにしてみればこの行為はイエス様に対する心からの感謝と愛と献身の姿でもあったのです。

 イエス・キリストを信頼して生きていくとき、そこには讃美と感謝、礼拝の姿があります。そしてこの感謝と讃美を捧げ生かされていくとき、あのナルドの香油の香りが部屋中に満ち溢れたように、私たちの生活をかぐわしい香りで満たし、その香りは周りの人に対しても良き香りとして放たれていくものになっていくんですね。

 (PBA制作「世の光」2014.1.6放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。

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