■主はわたしの力 ／ 羽鳥頼和

2014/1/4放送

　世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。今年もよろしくお願いします。今月は毎週土曜日4回にわたって旧約聖書の出エジプト記からお話ししたいと思います。今日はその中から、モーセが神様に命じられてイスラエルの指導者となるところからお話しします。

　神様は「わたしがイスラエルを救い出す。あなたはエジプトの王パロの所へ出ていき、そのことを伝えなさい。」と命じられました。(出エジプト記3章7節～10節参照)
　モーセはしりごみして言いました。「神様、彼らは私の言うことを聞かないでしょう。」(4章1節参照)
　すると神様は「あなたの持っている杖を地に投げなさい。」と命じました。
　モーセがその通りにすると、杖は蛇になりました。(4章3節参照)
　すると神様は「手を伸ばして、その蛇のしっぽをつかみなさい。」と命じました。
　モーセがしっぽをつかむと、それは元の杖になりました。(4章4節参照)

　この不思議な出来事には神様からのメッセージが込められています。杖はエジプトでは権力の象徴ですし、蛇はエジプトでは神様の化身のように考えられていました。ですからその力と神の象徴である杖と蛇を自由に変えるこの奇跡は、「わたしはエジプトやパロよりも強い」という神様からのメッセージであると言えます。ですから力ある神様がモーセを助けてくれるはずです。
　しかしモーセはそれでも尻込みして、「ああ神様。私は口ベタです。」と自分の弱さを言い訳にしました。(4章10節参照)
　そんなモーセに神様は言いました。「誰が人に口をつけたのか。それはあなたを造ったこのわたしではないか。」(4章11節参照)
　それでもモーセは、「ああ神様。どうか他の人を遣わしてください。」と断ろうとします。(4章13節参照)
　神様は怒って、「あなたの兄アロンにあなたの代りに話をさせる。あなたはこの杖を手にとり、これでしるしを行え。」と命じられました。(4章14～17節参照)
　こうしてやっとモーセは神様の命令に従い、王の所に出て行くのでした。(4章20節参照)

　さてその後、神様の素晴らしい力によってエジプトを脱出することができたモーセは神様を賛美してこのように言いました。「神様は私の力であり、ほめ歌です。神様は私の救いとなられました。私は神様を誉めたたえます。」(15章2節参照)
　モーセは神様による救いを経験して、神様が力あるお方であることを確信したのです。私たちも神様の救いを経験する時、神様の素晴らしい力を知るのです。

　明日は日曜日です。あなたも神様を誉めたたえるために、キリスト教会にいらしてください。

(PBA制作「世の光」2014.1.4放送でのお話より )
　
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