■神の憐れみに生かされて ／ 岩井基雄

2014/1/10放送

　世の光の時間です。お元気ですか？　岩井基雄です。今日もご一緒に旧約聖書の詩篇を味わいましょう。今日は詩篇78篇の35節から39節です。

　「彼らは、神が自分たちの岩であり、いと高き神が自分たちを贖う方であることを思い出した。しかしまた彼らは、その口で神を欺き、その舌で神に偽りを言った。彼らの心は神に誠実でなく、神の契約にも忠実でなかった。しかし、あわれみ深い神は、彼らの咎を赦して、滅ぼさず、幾度も怒りを押え、憤りのすべてをかき立てられはしなかった。神は、彼らが肉にすぎず、吹き去れば、返って来ない風であることを心に留めてくださった。」

　私たちの人生には様々な苦難や戦いがあり、自分の力の限界を感じますね。しかし、その悩みの中で天地を造られた神様の存在を見上げるとき、私たちはその神様が岩のように私たちを守り、苦難から贖い出し、助け出してくださるお方であることを知ることができるです。

　しかし、それでもなお私たちはその神様にそむき、自分の罪深さや不誠実さに戻ってしまい、神の約束を踏みにじり、神を欺く罪深さを露呈してしまうことがあります。

　イスラエルの民もまさにそうでした。しかしあわれみ豊かな神様は、そのイスラエルの民を愛し、慈しみ、彼らの弱さや愚かさ、風のような不安定ささえもあわれんでくださり、幾度も怒りを抑え、咎を赦してくださったのです。そしてそのあわれみと恵みは私たちにも注がれているのです。

　新約聖書には次のようなことばがあります。

　「私たちは真実でなくても、彼は常に真実である。彼にはご自身を否むことができないからである。」
　新約聖書　テモテ第二の手紙　2章13節

　幾度も幾度も過ちを繰り返すような弱い愚かな私たちの不誠実さや不真実さにもかかわらず、真実であわれみ豊かな神様はご自身の約束に誠実で私たちを限りない愛で包み、罪を赦そうと待っていてくださるです。神様の愛と真実さの中にあって、自分の罪を認め、あなたも神のもとに帰りませんか？　神は大きな愛の御手を広げて、あなたが罪を悔い改め、神のもとに戻り、神の御前に進み出ることを待っておられるのです。

　　(PBA制作「世の光」2014.1.10放送でのお話しより)

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