♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■弱さを認める謙遜さと勇気

2009年07月03日 | Weblog

世の光の時間です。 お元気ですか? 岩井基雄です。 

 今は強さや大きさ・成功と言われるものがことさらにもてはやされる時代です。 そんな中にあってこの経済的な不況や行き詰まりの現実は、本当の人間の価値というのは何であるかということを考える良い機会なのかもしれませんねえ。

 かつてハーバード大学の教授であり、後に知的障碍を抱える人々の施設で人々と一緒に歩んだヘンリー・ナーウェンは次のように語っています。 
 「今日は強さを求める時代である。 また、強くなかったら生きていけないかのように言われてしまう時代である。 だから弱さは極力忌み嫌われるものとなり、人々の間からその存在が抹殺されかかっている。」

 本当の人間性が大切にされる愛や慰めを私たちは決して疎(おろそ)かにしてはならないのですねえ。

 新約聖書のコリント人への第二の手紙12章9節から10節には、

  しかし、主は、「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである。」と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。・・・私が弱いときにこそ、私は強いからです。 

 とあります。

 伝道者パウロは自分の身体の弱さや、人につまずきになるようなものを取り除いて欲しいと祈りました。 その時に与えられた神様からの答えが、神様の恵みは十分だよ、あなたの弱さのうちに神様の力は完全に現れるのだよ、ということだったというのです。 だからこそパウロは自分の弱さを誇る、と言うのですね。 それは神様の前にへりくだり、自分の力を誇ることができない、ということを認めるときにこそ本当の力を神様が与えてくださるということです。

 神様は他の人に知られたくないようなあなたの弱さをすべて御存知です。 神様の前には何も隠すことができません。 しかしその弱さや愚かさ・自分の罪を神様の前に認める時、私たちは心からへりくだり、神様の愛を受け取り、そして神様からの力、愛の力、生きる力を受け取ることができるのです。 あなたも神様の力を心から誇るものとされませんか?

 ではまた聴いてください。 

   (PBA制作「世の光」2009.7.3放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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