世の光の時間です。 板倉邦雄です。 今日は「夢見る人」という題でお話ししましょう。 旧約聖書のダニエル書の続きです。
バビロン帝国の王様ネブカデネザルという人は夢見る人でした。 しかも全部詳しく覚えている人でした。 これで二回目です。 今回もダニエルにその夢の意味を尋ねます。
王様は夢を語り出しました。 「わたしは野原に立っている大木を見た。 その木は天へ向かってどんどん伸び、遂に世界中の人々がどこからでも見えるほどになった。 葉は青々と繁り、枝にはすべての人が食べても足りるほど実がなった。 野の動物もその木陰に憩い、鳥はその枝を住家とし、全世界がその木によって養われた。 以上のことを夢で見ていると、神様の使いの一人が天から降りてくるのが見えた。 その御使いはこう叫んだのだ。 『この木を切り倒し、枝を切り払え。 葉を振り落とし、実を撒き散らせ。 動物を木陰から、鳥を枝から追い払え。 だが切り株と根は残し、鎖をかけて野の若草の中に置け。 天の露に濡れさせ、野の動物と一緒に草を食べさせるのだ。 七年間、人の心ではなく動物の心を持たせるがよい。 このように宣言するのは、いと高き神が世界の国々を支配し、御心のままに人間の中で最もへりくだった者にさえその国々をお与えになるということを全世界が知るためである。』」
その時ダニエルはしばらくの間、その夢の意味にどぎもを抜かれ、怯えて一言も口をきくことができませんでした。
さてこの夢の意味は次回お話ししますが、このことを通して私たちが知るべきことは第一に、神様は今日でも夢を通して私たちの将来を示すことがある、ということでしょう。 第二に、夢を通してこの私たちの人生の将来と国の歴史を支配しているのは唯一のまことの神様である、ということを教えたいのです。 そして第三は、私たちが高慢にならずへりくだって生きることを教えるため、ではないでしょうか。 しかし現代の私たちには神様は夢・幻の中にではなく神の心を表し、私たちの信仰と生活の唯一の基準として聖書が与えられているのですね。
この聖書のことばをお読みします。
「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。」 詩篇の119篇105節 (口語訳聖書)
( PBA制作「世の光」2009.7.1放送でのお話より )
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