♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■神は高ぶる者を退ける

2009年07月15日 | Weblog

世の光の時間です。 いかがお過ごしですか。 板倉邦雄です。 今日は「神は高ぶる者を退ける」という題でお話ししましょう。 

「高慢は出世の行き止まり」ということわざがあります。 高ぶって人を侮(あなど)り見下すようになりますと現在の地位より上に登る見込みはない、という意味です。 上に登るどころか下に落下してしまうのですね。 絶頂期にあったバビロンのネブカデネザル王様は高ぶって野に下ることになります。 旧約聖書のダニエル書の続きです。 

 さて、王様が夢を見てから12ヶ月あとのことです。 王様はバビロンの王宮の屋上を歩いていました。 そしてこう言ったのです。 「余は自分の力でこの美しい都を建てた。 この王宮のある町も、帝国も、都もだ。」 このことばを語り終えないうちに天から声があった。 「ネブカデネザル王よ、お前に宣告する。 お前はもうこの国の王ではない。 宮殿から追い出され、7年間、野の動物たちと共に住み、牛のように草を食べて生活するのだ。 それでやっと神様が人間に国々を分け与え、選ばれた者に国をお与えになることを悟るだろう。 

 このことはすぐに実現しました。 王様は宮殿を追放され、牛のように草を食べ、身体は露で濡れ、髪の毛は鷲の羽根のように長くなり、爪は鳥の爪のようになったのです。 バビロン帝国の王様が何と獣と同じような生活をするようになってしまいました。 現代で言うなら、まさに気が触れたような状態になり、人の世話をも受け付けない頑固者になってしまったということでしょうか。 

 そして7年目の終わりが近付きました。 それまで野の草を食べ、地を動物のように徘徊していたネブカデネザル王様は天を見上げたのです。 すると正気に戻りました。 理性も感性も意志も戻ったのです。 人の心が戻ったのでしょう。 彼はいと高き神を讃美し、礼拝しました。 正気に戻った時、彼の名誉も栄光も王国も戻りました。 側近も戻ってくれたので王位を確立することができたのです。 ネブカデネザル王はこう告白しました。 「いと高き神は思い上がって歩む者を手玉に取り、塵の中に押し込めてしまわれるのだ。」

 聖書のことばです。 
 「みな互に謙遜を身につけなさい。神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである。」 第一ペテロの手紙 5章5節

  ( PBA制作「世の光」2009.7.15放送でのお話より )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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