世の光の時間です。 いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。 今日は「悪夢にうなされる」という題でお話ししましょう。
人は誰でも夢を見るでしょう。 楽しい夢ばかりでなく、悪い夢を見てうなされる時ってありますよねえ。 実は聖書のダニエル書には悪夢にうなされてかんかんに怒った王様の話があるのです。 旧約聖書のダニエル書の続きです。
さてバビロンのネブカデネザル王様の治世第二年のある夜、王様は恐ろしい悪夢にうなされ、震え慄(おのの)きながら目を覚ましました。 王様は直ちに呪法師や占星学者を呼び寄せてその夢を解き明かせと要求したのです。
一同が召し出されますと、王様はこう言いました。 「余は恐ろしい悪夢にうなされたのだが、何か不吉な予感がしてならんのだ。 余の見た夢を説明してくれんか。」
そこで星で占う占星学者たちが王様に言いました。 「陛下、まずどんな夢かを教えてください。」
「どんな夢か思い出せんのだよ。どんな夢で、それがどんな意味か説明することができないならお前たちの手足をバラバラにし、お前たちの家をゴミの山にしてくれよう。」
「しかしおことばですが陛下、まずその夢を教えてくださらないことには意味を解き明かせないのです。」
「お前たちの魂胆はわかったぞ。 悪夢の示す災いが余にふりかかるまで時間を稼ごうというのだろ。」
「王様、人の見た夢を当てる者など地上にはおりません。そんな無茶なことを尋ねる王様もおりません。」
これを聞いた王様はかんかんに怒ってバビロンの知者を一人残らず死刑にせよ」と命じたのです。 ダニエルと三人の仲間もこのままでは他の知者たちと一緒の運命になるのでした。
さて、二つのことが教えられますよねえ。 一つは権力と財力を持ち、地位と名誉の中にいる人でも、悪夢にうなされ、震いあがり、思い煩うということです。
もう一つは、どんな知者、どんな霊能力者、有識者であろうとも、人の将来を解き明かすことはできないということです。 主なる神様だけが真実をもって私たちの道を示してくれるのではないでしょうか。
聖書のことばです。 「主は言われる。 わたしがあなたがたに対して抱いている計画はわたしが知っている。 それはわざわいを与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。」 エレミヤ書29章11節
( PBA制作「世の光」2009.5.6放送でのお話しより )
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