世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
先日私は神奈川県の大磯駅前にある聖ステパノ学園に行ってきました。 そこは既に天に帰った沢田美喜さんが開いた孤児院と共にある小さな学校で、様々な背景を持つ子どもたちが生き生きと学んでいました。 その孤児院はエリザベス・サンダース・ホームと言います。 そのホームが誕生する背景はこうだったのです。
第二次世界大戦が終わって間もない時、46歳の沢田美喜さんが汽車に乗っていると、突然網棚から風呂敷包みが落ちてきました。 何だろうと中を開けてみると、それは肌の黒い赤ちゃんの死体だったのです。 明らかにアメリカ人と日本人の間に生まれたそんな子どもの死体でした。 そして美喜さんはその母親に間違われてしまいました。
誤解は晴れましたが美喜さんの心には次のような神様の声が響いてきたのです。 「もしお前がひと時でもその子どもの母とされたのなら、なぜ日本中のこういう子どもたちのために母になってやれないのか。」 当時、外国人と日本人の間に生まれた子どもたちは社会に受け入れられず、捨てられたり殺されたりしていたからです。
そして彼女はエリザベス・サンダース・ホームという孤児院を開きました。 そして1400人以上の子どもたちを育てあげたのです。 それは想像を絶するような苦難の連続でした。 しかし彼女をママちゃまと呼んで慕う子どもたちの笑顔と神様への祈りが彼女を支え続けたのです。
そして神様は彼女を用いて悲しみを背負う子どもたちに豊かなう愛を注ぎ続けてくださいました。
イエス様はあなたにも語ります。 「世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか。」 ヨハネ 第一の手紙 3章17節、18節
あなたも、あなたの近くにいて悲しみを背負っていらっしゃる方を具体的に助けてみませんか。 誰かに愛を届けようとするとき、私たちの方が神の愛を知り、その愛に生かされる者とされるのです。 愛なる神様はあなたを愛し、あなたを愛で生かし、あなたを通して愛を届けたいと願っていらっしゃるからです。
それではままた聴いてください。
(PBA制作「世の光」2009.5.8放送でのお話しより)
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