世の光の時間です。 お元気でお過ごしでしょうか。 関根弘興です。 今日も一日、さわやかに過ごしていきたいですね。
新約聖書のヨハネの福音書の10章の中に、エルサレムで「宮きよめ」という祭りが行われていた時のことが記されています。 この宮きよめの祭りというのは、ユダヤの人には忘れられない心痛める出来事がその背景にはありました。
それは紀元前二世紀の前半、ユダヤの地方がシリヤという国の属国であった時、シリヤの王たちはユダヤ人を激しく迫害したんですね。 そしてエルサレムを攻撃し、ユダヤの人たちが大切にしていた聖書を焼き払い、何と神殿の祭壇に異教のゼウス(神)の像を建てたんです。 大切な神殿は、そうやって穢(けが)されてしまったんですねえ。 これに対してユダヤ人たちはマカバイオスというリーダーのもとで激しい抵抗運動を起こしていくんです。 三年に渡る抵抗運動の末、ついに彼らはエルサレムにある神殿を奪回し、そこにある異教の像を壊し、新しい祭壇を据えて新たな出発をしていきました。
まあこのことを記念して当時の人たちは八日の間、宮きよめの祭りというものを行っていきました。
その祭りの最中のことでした。 ユダヤ人たちはイエス・キリストにこう言ったんです。 「あなたは、いつまで私たちに気をもませるのですか。もしあなたがキリストなら、はっきりとそう言ってください。」(ヨハネの福音書 10章24節) ま、多分彼らはこう考えたんでしょうね。 ---昔マカバイオスがシリヤから私たちを解放し神殿をきよめてくれたように、あなたはローマの支配から私たちを解放してくれる本当の救い主キリストなのか?--- ま、そんな思いを持って質問したのです。
するとイエス様は「わたしは話しました。しかし、あなたがたは信じないのです。」(ヨハネの福音書 10章25節)と言われたのです。 どういうことでしょう。 それは、---わたしの行っている数々のわざを見、わたしの語っていることばを聞けば、わたしがキリストであることは当然分かるはずだ---- こう言われているんです。 でもそれは彼らが期待したローマの支配から解放するということではなく、一人ひとりの心にある罪をきよめる、まさに心の宮きよめを行うためにイエス・キリストは来てくださったんです。
私たちの誰もが解決できない問題、それは罪と死の問題です。 聖書には「罪から来る報酬は死です。」(ローマ人への手紙 6章23節)とあります。 ですから正しい神様の前に罪が赦されているという解決がなければ本当の人生の解決はないんですね。 イエス・キリストが来てくださったのは、王の王、主の主として来てくださいました。 あなたを本当に解放し、赦し、自由にするまことの救い主として来てくださったのです。
(PBA制作「世の光」2009.5.26放送でのお話しより)
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