世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきねひろおき)です。今日も一日さわやかに過ごしていきたいですね。
イエス・キリストがお生まれになった場所は、ベツレヘムの家畜小屋でした。この地域を治めていたのはヘロデ王という人でした。彼は大変冷酷な男でした。そんな彼の王宮に東方から博士がやってきたんです。そして彼らはこう言いました。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」(マタイの福音書 2章2節) こう言うではありませんか。驚いたヘロデはとんでもないことだと考えました。「どこのどいつだか分らないがそのユダヤ人の王とやらを見てみたいから、ぜひ見つけたら知らせてくれ」と博士たちに伝えたのです。しかしいっこうに博士たちは王宮に立ち寄る気配がありません。怖れ惑ったヘロデは何とこの救い主を抹殺するためにベツレヘムとその近辺の二歳以下の男の子を一人残らず殺させたのです。何ということでしょう。
ヘロデ王は十人の妻を持っていました。しかし晩年は疑い深くなり、権力維持のために自分の子どもや家族さえも次々と殺していきました。ですから彼の家族関係は憎悪と不信で滅茶滅茶になっていました。人々は、「俺はヘロデ王の息子でなくて良かった!」と言ったくらいでした。彼には権力がありました。富がありました。しかし彼の人生は人としての歩む道とは到底懸け離れた、権力を維持するために疑いと憎しみに満たされた生涯でした。なーんだか寂しい限りの人生ですよねえ。
聖書の箴言という所に17章の1節に、「一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。」ということばがあります。ヘロデの家は、ごちそうと争いの絶えない家でした。本当の幸せって一体何でしょうね。ヘロデの生涯は決して幸福とは言えませんよ。彼は自ら「キリストは俺様には必要ない」と言って抹殺していく生涯だったんですから。
クリスマスは喜びの知らせ、光り輝く時です。しかしヘロデの姿は光とは懸け離れた世界でした。あなたの姿はどうですか? 私たちの心の中にももしかするとヘロデ的な思いがあるかもしれませんね。救い主なんて俺様には必要ないさ、という態度がありませんか? 見栄を張って素直になれず苦しんでいることがありませんか? イエス・キリストは、あなたの救い主として来てくださったんです。ですから単純にイエス様を救い主として崇めていく。これがクリスマスの姿なんです。
( PBA制作「世の光」2006.12.19放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。クリスマスも近いから日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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