百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

ものづくり体験館

2013年05月30日 05時18分51秒 | インポート

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 29日(水)、朝から雨。歩かず。登校見守りに立つ。降ったり止んだり。その度に通学班の笠が開き、一列になる。よく訓練されている。

 社高校、市役所に寄ったあと、姫路市にある県立ものづくり大学校の「ものづくり体験館」へ。今日は加東市立滝野中学校の2年生が体験館で学習することになっており、その機会に体験館を訪問し生徒の実習のようすを見ておきたいと大学校にお願いをしていた。

 すでに実習は始まっており、斬新な建物の1階入口付近でコテを使った壁塗りの左官体験をしていた。今年の1月にオープンし、県内の中学生がものづくり体験館を訪れ実習を行っている。とくにこの5月、6月は毎日のように利用があるようだ。年間100校の目標だが、現在81校が申し込みをしているという。まだまだ周知されていない段階だと思うが、学校訪問などの地道な努力でここまで申し込み校数を伸ばしているのは立派だ。利用した学校関係者から情報が広がりさらに多くの学校の来館となることを期待したい。

 体験学習は、加東市立滝野中学校の例では次のようになっている。9時過ぎに到着、オリエンテーションに続いて1階の展示スペースでの学習、そして講師紹介があり、10時30分頃から3時間の体験学習を行う。昼食は午後1時20分から。そのあと全体発表会があり、午後2時20分に終了する。

 コースは7コース。事前に選択をしている。(  )内は製作するもの。金属塗装(ファンシーBOX)、左官(壁の下塗り、コテ絵)、金工(錫の鋳造)、金工(紙コップホルダー)、電工(ライントレースカー)、木工(ペン立て)、洋菓子(ショートケーキ)。指導には、それぞれの工作室で技能士会の皆さんや企業OBの皆さんがボランティアで当たる。施設、設備、そして匠の指導とあってものづくりの楽しさを体験できる最高の環境が実現している。建物も特徴があり、デザイン性や機能性が強調されており、生徒ならずともわくわくする。塗装の教室では自動車車体整備協同組合の皆さんが指導しておられ、加東市の方も指導に当たっておられた。

 引率の先生方もこの施設のすばらしさに驚いていたようだった。また、生徒も意欲的なのが伝わってくると感想を述べておられた。体験館では夏休みには教員対象の体験や親子での体験も企画しているとのことだった。

 1階の展示コーナーも兵庫のものづくり、匠の技と県内企業のものづくりの技術の高さを示すものが展示されており、見応えがある。体験館の皆さんの並々ならぬ意欲が表れていた。

 現在中学校の技術家庭科の時間数は1,2年が週2時間。3年は週1時間しかない。ものづくりの楽しさを体験させるには難しい。今、私が日曜大工で道具を使って工作できるのも、料理ができるのも小中学校での家庭科や技術科の実習がきっかけ、基礎になっている。手を使い、材料と道具を使ってものづくりをするのは人間の特徴であり脳や感性の発達に大きな影響をもつと思う。ものづくりに興味をもち、進路としての選択肢になればと思う。

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