原発推進派が原発やプルトニウムにこだわる理由について、小出さんはこう続けている。
もともと原子炉はエネルギーを生み出すために開発されてのではなく、核兵器材料、プルトニウムを生み出すためにこそ開発されたものなのである。日本で「平和利用」と信じられている原子力発電が稼働すれば、原子炉の中には自然にプルトニウムが蓄積してくる。(その)プルトニウムは燃えるプルトニウムの割合が70%程度しかなく、優秀な核兵器製造には向いていない。そこで高速炉が登場する。なぜなら、高速炉が生み出すプルトニウムは燃えるプルトニウムの割合が98%というように、超優秀な核兵器材料となるからである。
「プルトニウムは超危険な毒物である。高速炉は超危険な原子炉である。エネルギー問題の解決にも対して役立たない。それでも、優秀な核兵器を手にするためには、なんとしても高速炉を動かさねばならない」と考える人たちは、いつの時代にも、どこにでもいるのである。
うへえ。
この説明で、4月9日に書いた「『原発洗脳』抜粋その4」を思い出したので、ちょっと寄り道になるけど、次回はそれにかかわることについて書きます。
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