ずっと前から原発反対を表明し、
私自身は原子力をを即刻やめるべきだと思っている人間ですので、確かに政府や電力会社は原子力発電を進めようとしているわけですけれども、なぜそんなことになるのか、さっぱりわかりません。
(福島の原子力発電所の事故)が起きたんだから、もういっさい原子力は使わない、という決断をするのが私にとってごくごく当たり前のことなのですが、そうならないのですね。
と発言している京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんは、仕事などに圧力やさしさわりがないんだろうか と気になっていたのですが、次のような説明がありました。
京都大学原子炉実験所というのは、みなさんは原子力を進めるための研究所だと思っているようだけれど、まったく違います。大学ですからファンダメンタル(基本的)な学問をするところで、物理学だ化学だ生物学だということをやっている。その中で、中性子という素粒子をつかいたい研究者が集まった。中性子を使うためには原子炉を建てればいい。須磨理、原子炉は単に中性子を出す道具として作られただけなのであって、原子力を進めようなどという動機は元からないのです。僕みたいな人間が原子力に反対だと言ったところで、迫害を受けたことはないです。
そうだったのか。よかった。
で、次回から上に引用した文章が載っている『原発のない世界へ』(小出裕章 筑摩書房)を紹介します。
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