王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

米中首脳会議 北対応で温度差 !!

2017-11-10 07:03:10 | 米国(トランプ)関連
【トランプ氏訪中】中国、「対北制裁」を確約 どこまで履行?

昨日9日トランプ大統領と習金平国家主席と首脳会談が行われました。
主題は1:「北への対応」と2:「米の貿易赤字是正」だったと思われます。
1については「核所有は認めない」との立場で合意しました。
しかしその対応については米中で温度差 別の紙面では平行線と表現されています。

米国は(多分)原油のパイプラインを止めて欲しいとの要求だったと思われますが中国は国連の制裁決議の範囲内と(効果が出るのに)時間が掛ると返答した様です。加えて中国は「各国と共に」解決を図る散ってまして各国の主たるものはロシア(プーチン大統領)で俺にだけ「尻もちを押し付けないで!」と米国をけん制しています。

その代り2の「赤字是正」では事前の交渉がありましたが28兆ドルに上る米製品の買い入れの商談が整いトランプ大統領はご満悦の様です。
北の問題解決を持ち込みトップセールスに成功したとも見えます。

そのせいか中国の人権問題を批判する米側の主張は見られません。

表現は違いますが中国外務省の報道官の(これまでの)居丈高な表現はとも角として、その線で落ち着きました。
トランプ大統領は日本時間の朝10時北京を離れる予定です。
次の訪問国はベトナムですがそこにはAPECの締めにプーチン大統領が出ますから当然米ロ首脳会議が行われます。
北の非核化も含めロシアがどんな反応を示しますかね?
想像するに「ロシアも国連制裁案の範囲内」でしょうか?
「北への国連制裁レベル」の締め付けに北がどんな対抗策に出るか? あるいはトランプ政権が抱えるスキャンダルを逃れる為、北への限定攻撃を独自でやるか? 両国の我慢比べですね。
残念ながら日本が独自でできる事は少ないみたいです。
又またベトナムでの会議待ちですかね!!


写真:首脳会議を前に人民公会堂で

産経新聞:
【北京=黒瀬悦成】トランプ米大統領は9日、中国の習近平国家主席との首脳会談で、北朝鮮の「完全かつ検証可能、恒久的な非核化」に向け、中国に「国連安全保障理事会の全ての北朝鮮制裁決議の厳格な履行」を確約させた。だが習氏は、トランプ氏の求めに応じてどこまで北朝鮮を追いつめていく意思があるのだろうか。

 「あなたは強い男だ。私のために(北朝鮮)問題を解決してくれると確信している」

 会談に同席したティラーソン国務長官が記者団に明らかにしたところでは、トランプ氏は習氏にこう語りかけ、北朝鮮に対する影響力行使を促した。

 ティラーソン氏は「習氏は北朝鮮の核保有を認めないという立場を明確にしている」と指摘し、北朝鮮を核放棄に向けた交渉のテーブルにつかせるよう米中が連携を深めていくことの重要性を強調した。

 米政府高官は、中国が安保理による9月の北朝鮮制裁強化決議の採択を受け、中国の金融機関に北朝鮮との取引停止を命じたり、中朝国境ビジネスの制限に動いたりしたことを「想定以上の前向きな動きだった」と評価する。

 ティラーソン氏によれば、習氏はトランプ氏に「制裁の効果が上がるには時間がかかる」と理解を要請。これに対し米政権は「中国は安保理決議を履行している」との認識から理解を示しつつ、「中国にはもっとできることがあるはずだ」と指摘する。

 トランプ政権が中国に対し最終的に期待するのは、北朝鮮に対する原油の全面禁輸など、北朝鮮経済の息の根を止める措置だ。

 しかし、トランプ氏が「非常に特別な男」と呼ぶ習氏が今後、制裁強化によって北朝鮮の金正恩体制が不安定化し、中国に悪影響が及ぶという古典的リスクの懸念を超えて、どこまで国際社会の圧力強化に同調するのかは見通せない。

 実際、習氏は会談後の声明で「対話と協議を通じた朝鮮半島問題の解決」との立場を改めて強調。ティラーソン氏は「北朝鮮問題に関してトランプ氏と習氏に意見の相違はない」と断言したものの、軍事行動も含めた「全ての選択肢」を掲げて北朝鮮に核放棄を迫るトランプ氏との温度差は明白だ。

 トランプ氏は会談に際し「北朝鮮問題には解決策があると信じる。習氏もそう信じている」と述べたほか、「何かが起きる」と思わせぶりに語ったりもした。米国務省などが金体制との接触を進めているとの観測も広がっている。しかし実際にはトランプ政権が中国を本格的に動かす決め手に欠く現在、「事態の急速な進展は期待できない」(米中関係筋)というのが実情だ。
(引用終わり)
コメント
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