王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

レアアース 加速する「脱中国」

2010-09-30 08:38:43 | 中国関連
レアアース、加速する「脱中国」(読売新聞) - goo ニュース

尖閣列島の中国漁船の体当たりに端を発し中国は「戦略物資と位置付けしたレアアース
」の対日輸出規制を行った?!

これに日本のメディアは反応して数日前にはTVニュースでレアアースを使って従来の数倍の力のでる小型モーターの製造メーカーの映像を流した。
原理的には「レアアース」を使った磁石は普通の磁石の数倍の磁力が出て金属をくっつける。この原理を利用して小型で強力なモーターが作られるそうな。
この手のモーターはハイブリット車から携帯電話の振動装置まで幅広く使われているらしい。

たまたまこのメーカーはモーターの生産部門を中国に置いているのでレエアースの輸出規制による影響は受けないと言っていた。 それはそうだ。

さて昨日29日の新聞によれば「レアアース」を使わないハイブリット車むけの高性能モーターをNEDOが開発したと発表した。
早速代替品の開発に手を染めたとういところであろうか。

たまたま昨日友人が教えてくれたが中国に替わる「レアアース」の産地を求める他、他の物質で似た機能を果たすものを探しているとか。

爺は72年の石油ショックを思い出しているが、結局落ち着いて見れば需要の5%が短期に増えれば物流は逼迫するし、5%減れば余剰感が出る。
「レアアース」を大量に必要とする技術水準のある国がそう沢山あると思えない。
日本に禁輸しても日本が「代替ソース」「代替技術」の組み合わせで5%以上の節約を果たせば事情は変わってくると思う。

米国なども中国により「レアアース」が禁輸になる場合を警戒して代替品を研究中とか聞く。
尖閣での衝突を機に中国と付き合うのに「タフで強かな日本」に変わって行って欲しい。


読売新聞:
中国が省エネ家電などの部品に不可欠なレアアース(希土類)の日本向け輸出を規制したことを受け、代替品の開発と、調達先を分散する動きが加速している。

 経済産業省所管の独立行政法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は29日、レアアースを使わないハイブリッド車(HV)向け高性能モーターを世界で初めて開発したと発表した。

 日本政府は、調達先の分散で、日本が世界をリードする分野の競争力が中国に影響されにくいようにする方針だ。

 HVモーターに使う永久磁石には、磁力を高めるためにレアアースの一種が加えられている。トヨタ自動車の「プリウス」のモーターには、1台あたり約1キロ・グラムのレアアースが使われているという。

 NEDOの高性能モーターは、北海道大学との共同開発だ。永久磁石にレアアースを加えない代わりにコイルの密度を増すなどした。最高出力は、プリウス用モーターと同じ50キロ・ワットを達成した。
(引用終わり)
コメント (2)
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