Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

終戦記念日~二人の元首相の愚行

2015-08-16 12:42:12 | 国際・政治

昨8/15(土)は、大東亜戦争こと太平洋戦争の終結70周年の大いなる節目。近隣含め、全ての大戦犠牲の各位に対し、謹んで哀悼の意を表します。

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「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

終戦以来70年、戦争による荒廃からの復興、発展に向け払われた国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、わが国は今日の平和と繁栄を築いてきました。戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき、感慨は誠に尽きることがありません。

ここの過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民とともに、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる哀悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります。

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冒頭より引用恐縮だが、昨日、全国戦没者追悼式の席上表された、天皇陛下のご声明である。これに先立ち、式典前日の8/14(金)夕刻には、政府公式の戦後70周年談話が安倍内閣総理大臣により発表された。陛下のご声明も「先の大戦についての深い反省」に踏み込まれたのが話題になった様だが、政府の談話にても「反省」「侵略」「植民地支配」「お詫び」の必須ともされた四文言は明記され、かねて指摘されていた、「村山元首相談話」の大筋は継承されたと言って良い。俺自身も、この事についての若干の疑問がない訳ではなく、一例を挙げれば「侵略」「植民地支配」の項目は「近隣に対する」を追記した方が良かった様にも思えるが、できれば今国会、悪くしても来年には成立を図りたい安全保障法制の事を考えれば、ほぼ最善の内容で公にできたと申して良かろう。

少し補足すれば「侵略」「植民地支配」の両項目は限定的なものであろう。中曽根元首相は「先の大戦は、近隣に対しては侵略の面もあったが、欧米に対しては『普通の戦闘行為』だったと理解すべき」と仰っていた。植民地問題も同様で、先の大戦の全てを「野蛮な侵略」だったと一括りにするのは間違っている。又「植民地支配」は朝鮮半島と旧満州、現台湾向けの事を指すのであろうが、これは他にも議論があり、そちらの見解もできるだけ拝聴したい所。作家 保坂正康さんも仰っていたが、史実を曲げずに直視して、公正に振り返る事が大切であり、それらを踏まえた上で、謝罪をするかしないかは、受け取り手の判断に委ねると言うのが正道なのだろう。政府談話中に「先の大戦に、直に関わらなかった我々の子孫、そして将来の子供達に、謝罪の宿命を残してはならない」意の一文が載ったのも大きな意味がある。史実を正しく理解し反省する事と、必要以上に謝罪する事は違う。過度に囚われていては、希望の未来を切り開く事は叶わなくなってしまうからだ。

困るのは、こうした先の大戦への必要な反省と回顧、少なくとも必須とされる謝罪がなされているのも関わらず、些細な所を突いては文句をつける向きがある事。大きな一が、かの村山談話の発信元、村山元首相だろう。政府談話に際し、安倍政権が最大限の尽力をしたにも関わらず「自身の談話の焦点がぼかされている」などとクレームをつけたとか。今世紀に入っては政界を退き、齢90にもなって、未だに現政権の施策に適切とは言い難いやり方で難癖をつける。本当に、見ていて「老害」としか申し様のない有様だった。同じ終戦談話を表しておきながら、一切の言及を控えた小泉元首相の「後は安倍に任せた」と言う大人の姿勢を、少しは見習ったらどうなのだろうか。

村山元首相以上に罵倒すべきが、政府談話の発表直前に訪韓し、「やっぱり」の大失態を繰り返した鳩山(由)元首相。何と、我国の終戦記念日、大韓民国の光復節にぶつけたかの様なタイミングで、同国内の政治犯収容施設だった西大門刑務所史跡へ赴き、献花の後、慰霊の一礼だけなら問題なしだったものの、あろう事か土下座して謝罪を表明したと言うのだ。これには呆れてものが申せなかった。我国の「国家の尊厳」を大きく損ねる事ともなりかねないではないか。

大韓民国をメインに、半島向けの反省メッセージとしては、政府見解で十分であり、1965=昭和40年の日韓国交回復時に、応分の謝罪と賠償がなされているはずだ。後年起きた、所謂慰安婦問題などは、朝日新聞の大誤報によるものであり(因みに平成初期に生じて大問題となった、河野元官房長官談話も、この誤報に依拠している。)、今回の政府談話でもほぼ十分に語られている。つまり、解決の為の努力が重ねられて来たと言う事だ。鳩山元首相の過剰な行状は、それらの努力を全て灰燼に帰させる恐れがあり、今後我国政府関係、そして国会議員の方々に、同様の行動を強いる懸念さえある。同某は、その危険を知りながら、最悪の先例を作ってしまった。最早「スタンド・プレイ」とか「余計な事」では済まされないレベルではないか。ネットにての諸見解を拝見していると「外患罪に匹敵する悪業」との厳しい見方もあった。他国の軍事侵攻を招く外患罪は、一度確定すれば死刑である。この男は最早、一度外遊すれば必ず我国に不利益をもたらす事がはっきりした。下手をすれば「北」の平壌(ぴょんやん)でも同じ事をするだろう。外務省は、あらゆる機会を捉えてこいつの旅券効力を停止させ、行状によっては終身の国外追放措置をも視野に入れた断固たる姿勢で臨むべき。又、警察庁や財務当局は、実害が生じた場合に備え、逮捕を視野に入れた注視監視に本気で取り組むべきだ。必要により、数百億円以上とも言われる高額資産の凍結、並びに必要な課税もできる様手を打つべきだろう。幸か不幸か、ロシア国辺りより、移住を勧める話もあるらしい。相手がロシア故、余り推せないかもだが、不良分子 鳩山由紀夫を終生日本から放逐する良い機会かも知れない。

本当に、この様な思考のおかしな元要人を、2人も抱え込む現状は国民的不幸と言える。何よりも「植民地支配」が必要な事を前提とする、18世紀的自由主義を元にしてしまった戦後レジームのあり様にも問題があったと愚考するのだが。

今夏は、実家事情などもあって中々に遠出ができず、先月末、日本海側へ参る事ができた位ですが、現地の知人と訪ねた、新潟・福島県境の山間を越える蒸機の健闘の様子を載せます。動力は昔ながらの石炭焚き蒸気ながら、安全・通信の両システムは、新幹線と同じ思想の最新版を採用して現在まで走り続けております。「変わらずにいる為には、変わって行かなければならない」事を教えられた気がするのも事実です。

果たして、村山・鳩山の両元首相は、この事を正しく理解しているのでしょうか?


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2 コメント

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Unknown (ココ)
2015-08-20 21:48:40
私は、村山元首相が勝手に発言したことに、何故そんなに気を遣って 今の首相が話さなくてはいけないのか?
そんなに村山談話が貴重な物なの?って思ってしまいます。
そしてハカセさんがおっしゃるようにその村山氏がクレームを付けている。あの人は一体何様なの?
自分の発したことが今でも正しいと思ってるんでしょうねぇ~~。あの言葉で日本がどれだけ嫌な思いをしているか解ってない。

それにしても今回の安倍首相の談話良かったと思います。
特に、あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない  とおっしゃったところ
もう一つは 「自由、民主主義、人権といった基本的価値」を「共有する国々と手を携えて」積極的平和主義」の旗を高く掲げ・・・ と、言うところ

周りに一生懸命気を遣い本当にご苦労さまでした。って言ってあげたいです。
「自身の談話の焦点がぼかされている」???
いや~~ご冗談でしょう!
安倍さんの言いたかった事、ちゃんと伝わりましたよ~~!
そう思われませんか?
もうポッポの事は書く気にもなりません。韓国から帰ってこなくて良かったのに・・・・
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ご見解感謝 (HAKASE(jnkt32))
2015-08-23 09:36:11
ココSAN、今回もご見解を有難うございます。
仰る様に、終戦記念日に際しての、天皇陛下のご声明と
、安倍政権による終戦70終戦談話は、まずは納得の完成
度やったと心得ます。特に、先の大戦に直ちに関わらなかった子孫の世代に、謝罪の宿命を残さないとの決意は
、我々も襟を正して見て参る必要があり、必要な言葉を
全て盛り込んだ以上、村山元首相による不満表明は当たらないでしょう。
鳩山元首相のアホバカ行状、拙方も触れたくはないん
ですが、国民的実害を生じる恐れがあるだけに、そこ
は注意して参る必要がありそうです。まずはお礼まで。

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