Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

五条河原落書~その14

2012-07-26 00:50:14 | 日記・エッセイ・コラム

コナサン、ミンバンワ!些かうるさいクマゼミの合唱聞こえる盛夏の時季となった。良く言われる日射病や熱中症への注意は勿論だが、些かの偏見が許されるならこの時季には、少々思考のおかしな人々が出現する様であるのも事実である。

初夏の事だったが、当地名古屋の、とある市営バス運転手が、出発待ちをしている時に通行人に道順を尋ねられ、応対に手間取っている間に出発時刻を過ぎてしまい、たまりかねた乗客が出発を促す事をも兼ね、怒声を上げた所、これにキレた同運転手、暫く蛇行運転や急停止を繰り返した揚句、あろう事か、担当するバスを降りて放置してしまった由。人身事故を生じなかったのが不幸中の幸いであったが、一歩間違えば、乗客各位や周囲を走行歩行する人車に危険が及びかねない所。昨日付にて、この運転手は懲戒免職となった由。

もう1件。昨日午前、当地東郊の岡崎市内にて、走行中の自営業男性運転の乗用車が、信号交差点にて男子専門学校生の乗る原付二輪と衝突、これがもとで同学生が意識不明の重体に陥った。将来ある有能な若者が、この様な事故で可能性を断たれる懸念ある事は本当に遺憾。自営業者は、基準の倍近い酒気を帯びていた由で、危険運転致傷容疑で立件される可能性もある。何よりも、朝から飲酒運転などとは論外であろう。

こんな風に、毎年夏が来ると、正直頭のおかしな人種が増える印象がある。下手をすれば、我々にも危険が及ぶ可能性がなくはない。健康と共に、こうした所にも注意を新たにしたい所であります。

この他にも、在日米合衆国軍の次期軍事輸送飛行機、MV22オスプレイ(「ミサゴ」と言う海鳥の意)号12機が、遂に山口・岩国の基地に揚陸され、昨日などは、機体がほぼ完成し、問題あるとされる飛行用エンジンの性能テストも実行された模様。やはり、沖縄・普天間への配備を確実にする、なし崩し的既成事実の積み重ねでもしているのであろうか。詳しい話はこの後、「五条河原落書」第14話の、これも些か頭のおかしい武者達の会話に譲る事としたい。

偽!大黒「その条件を、今話したい所やが、少しだけ時間を貸せや。先日、とうとう揚陸された米合衆国軍の新型飛行機、MV22オスプレイ号の話を少ししたいんや。」

偽!弁慶「良いですよ。が、あれは本当に拙いですね。一定レベルの安全度も定かでないのに、合衆国軍は半ば強引に山口・岩国に持ち込んでしまった。現地と沖縄にては、未だ非難と反対の動きが渦巻いとる様ですよ。陛下、殿、何とか水際で阻止する事はできなかったんですかね?」

偽!義経「俺も涼やが、ならば言わせてくれや。結局、その理由は『日本外交は弱体』の一言に尽きるやろうな。弁慶も分るやろ。沖縄・尖閣や北方領土を巡るトラブル、鯨や鮪、果ては鰻まで巻き込まれた漁業資源の国際取引にての、我国の立場が不利になっとる事も、全部通底してるって事やろうな。」

偽!大黒「義経の見解は、大筋でその通りやな。同盟を組む合衆国と言えど、外交ルートでできるだけの牽制をしておけば、状況はもう少し我国民市民が一応の安心ができるレベルになったはずや。それができんって事は、やはり外交技術に問題があるって事やろうな。」

偽!弁慶「お話から、少し見えて来ましたな。つまり、事前の外交レベルの交渉や打ち合わせが不十分なまま、『危ない飛行機』の我国への配備がなし崩し的に決まってしまったって流れですな。それにしても、もうエンジン・テストまで始まったとあっては、近々テスト・フライトが強行されるでしょう。拙方の実家は、訓練空域の直下にあるので、やはり不安ですよ。」

偽!義経「弁慶の不安は良く分る。岩国に入った機体の様子は俺も見たが、プロペラ機にしては、回転翼が異様にデカいのが引っかかった。あのエンジンの向きを90度変えて、ヘリコプターのローターの様な動力を得るつもりの様だが、デザインも技術も、何か中途半端なものがある様だ。本当にあれで、ヘリコプターでできる滞空=ボバリングなどがきちんとできるのかどうか?」

偽!大黒「本当に、事故歴があるのは事実や。複数の乗組員に犠牲を生じた大事故もあったし、ワシもやはりエンジン周りの設計に無理がある様に思うんや。あのスタイルで大量輸送をやると言うのは、現状では反対せざるを得ないな。」

偽!弁慶「本配備地が又悪い。ただでさえ住宅地の中にあり、数年前のヘリコプター事故で地元の反感が強い、普天間基地ですからな。沖縄県内の反対が強いのは、痛い程分りますよ。」

偽!義経「それによ弁慶。普天間基地と言や、近い将来移転の予定があるよな。我国の外交がもそっとマシやったら、基地移転完了までオスプレイ号の配備を引き延ばす事だって可能だったんやないか。」

偽!弁慶「それです殿!普天間基地はどうせ将来移転するのです。それならば、合衆国本土にある内に安全面の問題を出し尽くし、クリアにさせてから我国に揚陸させる事だって可能だったはずですよ。陛下は、この辺どうご覧になりますか?」

偽!大黒「そう。理想論は、そなたらの言う通りやで。ただ、今回のオスプレイ号配備は、3年前の政権交代以前に、当時の自由民主党政権と、米合衆国軍の間の言わば『密約』になっていた所がある様や。だから合衆国側としては『予定の行動の一環』に過ぎん所があるのは事実や。我国としては、外交面での強い働きかけもさる事ながら、政権交代の時に、こうした表に出ない取り決めとかを、どの位調べて把握しておったかと言う事も問題にせなあかんやろうな。」

偽!弁慶「有り難きご見解にござります。と言う事は、日米安保の根底に関わる問題につき、政権交代と言えども思うに任せぬ面あれど、その交代の時に、安保上の非公式な取り決めなども調べておれば、よりまともな対応ができた可能性もあるって事でしょうか。」

偽!義経「それができりゃ文句なしなんやが、交代当時の、あの鳩山無責任政権では、安保上の事共は、満足に調べてないやろうな。何しろ当時の連立は、安保やる気なしの社会民主党やったし。」

偽!大黒「そやな。社民党連立は、安保面にも相当に影響したらしい。あの鳩山政権がこの問題でプレたのも、社民党の圧力に負けた節があるのやからな。同党は、基地のハード面さえ目途がつけば、普天間の海外移転も速やかにできるなどとバカな見方をしておった。戦略面をも併せ考えれば、基地移転が簡単ではないのは、四足でも分る事や。大体、鳩山某はその辺りの見識が全く欠けていた。だから国民市民各位に『ただの寄せ集め』と揶揄されたのや。」

偽!弁慶「百歩譲っても、結果的に無能だった鳩山政権のせいで、普天間基地の移転は延期されてしまった。そこへ危険な新型飛行機の配備と来りゃ、地元の憤りは一通りじゃありません。とに角、今は山口・岩国に釘付けにしておかんといけませんな。」

偽!義経「安全面の見通しがつくまいで飛行させない、と政府は言うが、具体的レベルが示されない以上、余り信じられる見解ではないのは事実や。恐らくは、なし崩し的に早けりゃ10月、遅くとも初冬には本配備となり、我国本土にてのテスト・フライトも実施やろう。弁慶、母堂の事やが、遅くとも秋にはご入京できる様手を打たなあかんな。」

偽!大黒「ワシもほぼ同意見や。危険な機体を、そのまま飛ばす訳には行かんから、反対の意思表示をする事は大事やが、それにしても合衆国軍は、自民政権時代の密約を盾に、普天間配備を強行する可能性もデカい。そうなった場合をも考えて、弁慶の母堂をお迎えする事を進めんとな。いや、2人共有難う。それじゃ弁慶、さっきの条件を聞かせるとしよう。」

偽!弁慶「心得ました。陛下、殿、拙母の件、ご面倒おかけしますが、一つ宜しくお願い致します。では、条件を伺いましょう。」

以下次号、本編は、フィクションであります。

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