暑い晴天だった昨日までとはうって変わり、今朝は梅雨本番モード。今日はこの後勤務先行事があり、ゆっくり目の集合なのでこの折に拙ブログを進めておこうと思う。
さて前回の兎と若蟹の会話の続きに入ろうと思う。ネタは勿論、若蟹の母親を負傷させた馬鹿猿の行状について・・・だ。
若蟹の床屋にてひと悶着あった翌日夜、兎と若蟹、それに海亀の3匹が鳥取は境港の某桟橋に集った。ここはご存知、少し前まで朝鮮民主主義人民共和国の貨物船が多く寄港していた所だ。
兎「コナサン、ミンバンワ!」
若蟹「今晩は。昨日は大変済みませなんだー。」
海亀「今晩は。大した事なくて良かったねー!」
兎「いやー何の!ご心配有難う。大した事ないよ。若ちゃんも気にしない!」
若蟹「うさSAN、今夜は昨日の例の話ですか?」
兎「その通り!皆さんをお呼びしたのはそれが目的やね。少し遅れて鮫どんも来るはずや。」
海亀「ああ、あの猿の事でしょう。蟹さんに深手負わせたりして、仕様がないねえ。」
兎「亀さんその通りですねん。若ちゃんがあの店継いだのは、母さんがエテ公のせいで、仕事できなくなったからですわー。」
海亀「残念やわ。あんな良い子があんな目に遭って・・・泣。」
若蟹「亀さん有難う。もう泣かないで下されや。後は僕が頑張るだけですわー。」
2匹「そやそや。その通りやな。ご苦労様ー。」
そこへ鮫、遅れて到着。「今晩は。皆さんお揃いでー・・・。」
3匹「いやーお晩です。沖の方はどうやったですか?」
鮫「いやー参った参った。今年の日本海、クソでかい越前海月(くらげ)が大発生して大変みたいよ。」
海亀「漁業関係大打撃だね。あたしらの産卵もどうなる事やら。」
兎「最悪の時は、太平洋側まで陸送してもらわなあきまへんな。冗談」
鮫「本当に冗談で済む・・・かな?所でそろそろ本題に入るかね。」
兎「そうしよう。今亀さんに若ちゃんとも話してたんだが、あの仕様もないエテ公の事さ。」
鮫「ああ、アイツか。岡山の桃が島軍を懲戒除隊になったってか?」
海亀「そうそう。極端な品行不良でね」。
兎「何しろ毎回勝手に戦線離脱して、エロ写真片手に自慰をコイてばかりいては、そりゃ放逐だわなー。」
鮫「うさどん。しかもアイツはそれだけに留まらんのと違うか?」
兎「その通りや。こっへ流れて来ても、結局は同じ事の繰返しやね。若ちゃんが聞いたら怒っちゃうよ。」
鮫と海亀「こう言うのを『開いた口が塞がらぬ』って言うんだー。」
若蟹「もう怒る気にもなれませんね。呆れるって言うか、もう失笑気味ですよ。」
若蟹以外の3匹「若ちゃん。その気持ち解るよ。」
海亀「それにしても今思うと、あの偶然が不運だったねえ。」
兎「まあ済んだ事をどうこう言っても仕方がないんですがね。まああのアホと若ちゃんの母さんが偶然出会って、母さんがお握り、奴が柿の種を拾ったのが間違いの元だったのかなあ?」
鮫「奴は目先の欲に弱いから、若ちゃんの母さんに上手い事言って、お握りと柿の種を交換させたっと。」
海亀「あの子は律儀で性格が良かったから、猿の言う事をそのまま信じて柿の実がなるのを辛抱して待ったんだよ。『早く芽を出せ柿の種。早く実がなれ柿の種』ってね。」
兎と鮫「ううっ・・・聞いてると泣けて来るねえ。」若蟹ももらい泣きである。以下次回。
P.S 本稿はフィクションです。