Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

セキュリティ・クリアランス法整備進展は可とするが

2024-04-10 22:04:41 | 国際・政治
少し遅れで恐縮だが、今春は自動車とその競技、モーター・スポーツに関する話題が多かったのは事実。

まず先月下旬、東京都心近くで催された 電気車EVによる高速レース「フォーミュラE」。勿論我国初開催で、後述の F-1世界選手権・日本GPに劣らぬ最高速 300km超のスプリント戦。厳しい戦況下、唯一の国内チーム・日産の 2位入賞を素直に称えたい。

又 騒音や排ガスの問題を伴わない事から、東京など大都市圏の公道を一時封鎖しての 市街地レースの可能性を大きく開いた事も特筆されよう。来年以降も引き続いての開催が濃厚だが、拙的には 電気車EV技術進化の為にも、一度位 EVによる 24H耐久戦も観てみたい気もする所。この種目・カテゴリーの最高峰といわれる、フランス国にて行われる「ル・マン 24H」の EV版という訳だ。

次には今月初、我国モーター・スポーツの聖地ともされる 鈴鹿サーキット似ての F-1日本GP。今季から春季開催となった由だが、丁度 桜花の見頃とも重なって、特に海外からのレース・ファンには大好評だった様だ。

唯一我国から参戦の、チームRB・角田裕毅(つのだ・ゆうき)選手の大いなる健闘(10位入賞)も称えられ、計23万超の入場者数と共に 成功裏に幕となったのは好感されよう。脱炭素に向けた 新技術修練の場としても機能したのは勿論だ。

そして、我々の身近レベルでもう一つ。そう、限定レベルとはいえ 一般車とそのドライバー各位が有償で旅客輸送できる「日本版ライド・シェア」の発進。まずは東京都内の一定地域。以後順次、タクシー不足の慢性化が指摘される京都や 早晩そうした状況となるだろう当地名古屋など、大都市圏メインに 当面は曜日や時間帯を限定しての運営が行われる由。

キャッスレスの運賃精算と共に 原則スマート・フォン使用などによるオンライン予約手配での利用となるとかで、安全・保安の両面からも望ましいだろう。新システムへの不安も分かるが、そこは試行錯誤。「トライ&エラー」の気持ちで初期の失敗を恐れず、必要な更新や改良を強く行って より信頼性のある運行形態を目指して頂きたい。

前置きが長くなった。本題です。その自動車技術の核心も相当に関連しようが、かねて衆院審議中だった 経済安保の為の機密情報取り扱いの有資格制度を定める「セキュリティ・クリアランス制法案」が昨日可決を見、参院審議を経て 今国会で成立見込みとなった。遅れはしたが、まずはこの動きを評価したい所。以下 昨日の TBS NEWS DIGネット記事を引用して、みて参る事に。

「セキュリティ・クリアランス法案 衆院を通過」

衆議院本会議で 4/9、経済安全保障分野における機密情報の取り扱いを有資格者のみに認める「セキュリティ・クリアランス制度」を創設する法案が 与党と立憲民主党などの賛成多数で可決しました。

この法案では、サイバーなどの経済安全保障分野を中心に、漏洩(ろうえい)すると 日本の安全保障に支障を与えるおそれのあるものを「重要経済安保情報」に指定します。

機密情報を取り扱うことができるのは、国が「適性評価」を行って認定された人に限定されますが、野党側は この適性評価に身辺調査が伴い、プライヴァシーを侵害するおそれがあると主張。

与野党の修正協議が行われ、制度の運用状況について国会への報告を政府に義務づけることなどで 立憲民主党が賛成にまわりました。法案は参議院に送られ、今の国会で成立する見通しです。(引用ここまで)

セキュリティ・クリアランス制度の国会関与は拙者も是とするものだ。機密保持の大切さに留意しながら、国民の「知る権利」にも一定は貢献できるだろうから。

その上で、やはり報道各社の取り上げ姿勢の格差は気になる所。今回引用の TBS関連を含め「今国会で成立見込み」を明らかにする社局もあれば、「政府が今国会成立を目指す」とか曖昧にせんとする向きもある。そういう社局は、本音ではセキュリティ・クリアランス法整備を進めて欲しくない所もあるのかも知れない。

しかしながら、末尾の関連記事に譲る所あるも こうした経済安保法制の整備は世界の趨勢(すうせい)だ。特に主要先進国 G7中では、未整備国は我国だけ。この遅れが、我国主要企業の 海外の枢要な事業計画への参加を阻んでいるとの指摘も聞く。恐らく この法整備に露骨に反対する勢力は、我国内の事しか見ない「井の中の蛙(かわず)」か非友好側の回し者のいずれかだろう。

とまれ セキュリティ・クリアランス制度も本決まりとなれば、これも初物。初期には様々な問題が生じる可能性もあろうが、その局面を乗り越えなければ 我国の国際的信頼保持が叶わないのも事実。問題箇所あらば その都度更新や改良をする「ブラッシュ・アップ」を施し、着実に根付く努力を 国民レベルでも心掛けたいもの。又 これも世界の趨勢とされる、スパイ防止法制定にも 月日を要しても繋げたいものだ。

今回画像は、これも今月初、当地北郊外・一宮市内の東海道・山陽新幹線沿いにて目撃の 桜花の様子を。この日は偶然、西日本方面へと出撃の人気試験列車「ドクター・イエロー」も出現。以下に 関連記事をリンク致します。「I Media オンライン 3/15付」
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2 コメント

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相互主義 (onecat01)
2024-04-11 23:22:42
 HAKASEさん。

 やっと法案が衆議院を通過しましたね。

 国際社会では、「相互主義」が常識ですから、本当は他国に合わせて、変なカタカナで誤魔化すより「スパイ防止法」とすべきでした。

 亡国の「日本国憲法」のため、他国にはあるのに日本にないものがたくさんあり、日本の安全を脅かしています。

 「国を守る軍隊」「自分の国の歴史や伝統を教える教育」「愛国心」・・よその国は持っているのに、日本だけは国を守る軍隊も、国を大切にする教育も敗戦後に無くなりました。

 相手が武力で脅してきても、「日本は我慢する」、相手が愛国心をかざして日本を侮辱しても、「日本は我慢する」・・国際社会で通用しない卑屈な我慢の日本は、「日本国憲法」から生まれています。

 戦後79年間理不尽な他国の批判・攻撃・侮蔑に耐えてきたのですから、そろそろ国際常識の「相互主義」に戻る時でしょう。

 セキュリティ・クリアランス法の成立が、「憲法改正」のための一歩となるのだと期待します。

 満開の桜とドクターイエロー、偶然の遭遇だとしたら幸先が良いですね。
「世界の常識」ですね (HAKASE(jnkt32))
2024-04-12 13:52:18
onecat01さん、今回もご見解を有難うございます。

ご指摘の「相互主義」は世界の常識とされます。ただ
拙者もまたまだ未知の所があり、引き続き学習すべき
とも思う所です。

そうである以上、もしも我国に対し軍事的脅威がある
場合は「正当防衛」であり、自衛力を以て対応すべき
という事ですね。戦後はそうした正当な対応さえでき
なくした所も多く、これは糾すべきと心得ます。

亡き安倍元総理は「戦後レジームからの脱却」を目指
しておられたのは広く知られる所ですが、貴主張の
「国際常識の相互主義」に我国の軌道を戻すのも、
国民の責務の一つと拙者も思います。

画像のご感想も一礼です。春のこの時季、東海道・
山陽新幹線と桜のコラボが観られる所は意外と少なく、
当地北郊の一宮市内のこの場所も、偶然開花していた
桜並木を発見して初めて理解したものです。
まずは お礼まで。

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