Blog~続・トイレの雑記帳

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東欧戦禍向け「維新」鈴木参議見解への疑問と、我国の姿勢の為の参考文献一つ

2022-03-15 00:07:18 | 国際・政治

戦禍の続く東欧・ウクライナ国の情勢は、ロシア国軍がウクライナ国の首都・キエフ市への攻略に向けた態勢を徐々にだが整えている様だ。勿論ウクライナ勢の抗戦も手強く、後暫くは 遺憾ながら交戦状態が続きそうだ。停戦に向けた両国交渉は断続的に続いている由だが、まだ妥結には距離がありそうで、そうする以上はロシア国側の一方的主張に圧されない様な配慮も必要だろう。

こうした両国の動向については、概ねウクライナ国側に同情する見方が世界レベルでも多数は事実だろう。ロシア国側は、戦況優位を図って 病院や学校など重要インフラへの無差別攻撃や、破壊力の強い非人道的兵器使用を禁じた ジュネーヴ条約などの国際法に違反する疑いのある攻撃を多く行っているとされる。ウクライナ国側に一定の非がある可能性あるにせよ、こうした攻撃が許されてはならない所だが、それを踏まえるつもりではあるのだろうが、この問題につき 一つ間違えば誤解を招きかねない表明が我国の国会議員から発せられた様だ。発信元は、北方領土問題にも大きな関与があるとされる 鈴木宗男・日本維新の会参議。昨日の時事通信ネット記事によると・・

「『ウクライナにも責任』=維新・鈴木氏、ロシア侵攻めぐり」

日本維新の会の 鈴木宗男参院議員は 3/13、札幌市で講演し、ロシアのウクライナ侵攻に関して 力による主権侵害や領土拡張は断じて認められないとした上で「原因をつくった側にも責任がある」と述べ、ウクライナの対応を批判した。

鈴木氏し「先に手を出した者が悪いというのが道理だ」と指摘。同時に「(侵攻前に) 話し合いを断ったのは ウクライナのゼレンスキー大統領だ」と主張した。攻撃が迫っていると事前に警告を発した バイデン米大統領についても、ロシアに対する「挑発」になったとの認識を示した。

また「日本には 国益の問題として北方領土や平和条約交渉の問題がある。米英と立ち位置が違う」と述べ、欧米に足並みをそろえて制裁に踏み切った日本政府の対応に疑問を呈した。講演後、記者団に「日本からパイプを閉ざした感じだ」と語った。(引用ここまで)

鈴木参議の表明を真に受ける訳に参らない。そのまま賛成しかねるは勿論だ。我国は戦後一貫して 欧米と主な所で価値観を共有する「西側」の一員だ。領土問題や条約問題など 未解決事案があるはその通りだが、今回の様に 明らさまな世界平和への脅威がある場合は「欧米とは立ち位置が違う」などと言っている訳には参らないのではないか。それは丁度少し前、国内の少数民族人権問題や 周辺国・地域への「力による現状変更意図」を露わにした中国大陸に対し、国益上強く出るなと言っているに等しいのではないか。

今回の戦禍に際し ウクライナ国側の対応や姿勢に問題があったのも事実としても、ロシア国側はそれを上回る 国際法違反も疑われる深甚な無差別攻撃の挙に出ているのは明らかだ。そうした現状に目を瞑り 露側に与し、利する様な出方とも取られかねない表明は問題ではないのか。鈴木参議自身は「戦禍といえど、是々非々の姿勢で」の信念からかもしれず それはそれでご立派かも知れないが、一つ間違えば「露の走狗だろう」との烙印を押されかねない。言葉足らずの印象が大きく付き纏い、そうした所は 更に踏み込んだ補足説明をお願いしたい。繰り返すが 鈴木参議の見解は、この表明だけでは支持できない。又 折角上向き始めた、日本維新の会の党勢にとっても暗雲となりかねないものがあろう。 

この件とは直ちに関係しないかもだが、一昨日の日本経済新聞のコラム「風見鶏」に これからの我国安保問題を考える上で、大いに参考になりそうな記事を拝見したので 以下にリンク致します。日米同盟や他の欧州諸国との連携も、この記事の訴える姿勢が これからは必要という事でしょう。今回画像も再掲にて恐縮。昨春訪れた、当地東郊・岡崎公園辺りの桜花の様子を。通る線路は 名古屋鉄道・名古屋本線。 不条理と不正義、暴力の世界 日本に必要な現実主義: 日本経済新聞 (nikkei.com)


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